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中部地区英語教育学会
三重支部例会記録

2024年2月例会(フル対面)
時:2月11日(日)
時間:14:00-16:40
​場所:津駅前第1ビル6階第1会議室(エンジ色のビル) 
参加費:無料
テーマ:「表現力を高める中学校英語授業の実践」
発表者:森 雅也 先生(津市立東橋内中学校)
要 旨:
 私は中学校英語教員として35年以上の経験があり、その中で教育委員会指導主事としても7年、大学院での内地留学も2年行いました。英語授業において、VUCAな時代に生き抜くためにどのような力を育むべきかを常に問い直し、時代の変化や学習指導要領の改定に適応してきました。これまでの経験から、英語教育への興味が時折シフトしていることが感じられます。
 CELES三重支部での実践発表を通じて、20代から40代では「自律的な学習者」を育むアプローチに注力し、動機づけの研究と実践を行いました。40代から50代では「なぜ英語において極端に学習が遅れる子どもが現れるのか」という疑問をもとに、特別支援教育の視点から「音韻認識を高める」ことについて研究し、実践に取り組みました。現在の50代では、「相手意識をもって自分の考えや気持ちを表現する」ことに焦点を当てています。
 これまでの実績として、スピーチコンテストやワンペーパーコンテストで多くの入賞者を輩出しました。特に高円宮杯弁論大会では7名の全国大会出場者や9名の県入賞者を輩出しています。これらの実績には個人的指導や生徒の努力も影響していますが、日頃の授業から「相手意識を持って自分の考えや気持ちを表現すること」に焦点を当てて指導していることも大きな要因です。
 この実践発表では、「表現力を培う中学校英語授業の実践」をテーマに、「話すこと(発表)」と「書くこと」の領域に焦点を当て、日常の授業で「表現力を高めるために」行っている具体的な実践を紹介します。スケッチブックプレゼンテーション、ストーリーリテリング、オーラルイントロダクション〜インターアクション、週末課題、Small Talkなど、これらの活動を通じて言語能力を向上させています。
 さらに、「教師が話す時間より生徒の活動の時間を多く」という方針から、ペアワークを中心に授業を展開し、生徒が積極的に「話す」機会を増やしています。ペアワーク後に、中間指導、フィードバック、個人練習を経て、再度ペアワークに取り組ませています。相手意識を大切にし、生徒が伝えたい内容を効果的に表現できるように工夫しています。
 この実践発表を通じて、私の経験を共有し、皆さんからのご指導を得ることで、私の残り少ない英語教員としての授業実践をさらに充実させ、私の生徒たちの英語表現力の向上に寄与できること、さらにご参会の皆さんの日々の授業へのヒントになることを期待しています。
 
2023年10月例会(フル対面)
日時:10月28日(土)
時間:14:00~17:00
​場所:第1ビル5階第2会議室(津駅徒歩1分、エンジ色のビル) 
参加費:無料
14:05-15:00
発表者①:篠田 美希 先生(三重県教育委員会指導主事)

テーマ:英語の授業で大切していきたいこと~自分の実践を振り返りながら~

発表要旨:

 私は20年ほど、中学校英語教員として勤務してきましたが、2年前に教育委員会へ異動となりました。子どもたちが、「英語って楽しいな」「もっと英語を学びたいな」と感じることができ、子どもたちの英語力を向上させることができる「英語の授業」には何が大切なんだろう・・・ということは、私たち英語教育に携わる者は常に追求していることだと思います。行政職となった今、学校現場にいた頃には気づけなかった世界がありますし、また、その反対もあると思います。現在の自分が、2年前までの現場にいた頃の自分に、「英語の授業で大切にしたいこと」という観点からアドバイスする形で進めていきたいと思います。参加者の皆さまからは、今の私にもたくさん教えていただき、一緒に英語教育について考えていければ幸いです。

15:10-16:40

発表者②:小林 真実 先生(名古屋大学言語教育センター)

テーマ:タスクを使った授業の理論と実践

発表要旨:

 タスク・ベースの言語教授法 (Task-based Language Teaching: TBLT) やコミュニケーション・タスクは、国内外の言語教育において注目を集めている。しかし、タスクに興味はあっても、タスクを実践することや、何がタスクで何がタスクではないのか判断するのが困難であると感じることがあり、また指定教科書を使ってTBLTを実践するのも難しい。本講演の前半では、TBLTの理論を説明し、他の教授法との違いや、なぜタスクが取り入れられてきたのかについて解説する。また、どのような活動がタスクであるのか、タスクの条件についても説明する。

​ 後半では、英語の授業でどのようにTBLTを実践するかを理解するために、中学校の英語の教科書を使ってタスクのデモレッスンを行う。参加者は英語学習者としてレッスンを受け、タスクを使った授業はどのように行われるかを理解し、またタスクを実践することによりどのように学習するかを経験する。最後に、デモレッスンを通して感じたことや、デモレッスンで扱った内容を自分が指導するなら他にどのようなタスクが可能かについて意見交換を行い、タスクを使った言語授業に関する理解向上を目指す。

2023年7月例会(フル対面)
日時:7月30日(日)
時間:14:00~17:00

​場所:アスト津 会議室1
参加費:無料
14:00- 開会、講師紹介
14:10-15:10(発表50分程度、質疑10分程度)
発表者:高口朋也 先生(三重大学教育学部附属中学校)

テーマ:授業実践報告

要旨: まず、このような貴重な場を設けていただき心より感謝申し上げます。本発表では、普段の授業実践の報告をさせていただきます。本発表では、普段の授業の一部始終を見ていただき皆様からのアドバイスやご意見を通じて、より良い授業の実践方法を学ぶことを目指しています。さらに実践報告での交流から、皆様の普段の授業について考える機会になれば幸いです。

  本授業は前半をやり取りの活動、後半を音読活動としています。特にこの授業では生徒とのやりとりに重点を置きたいと思います。英語を使って会話をすることを教員自身がやり取りとして楽しみ、間違いがあればリキャストで生徒に気づかせるよう指導します。3年生は現在、吉水慶太先生がされているラウンドシステムの3周目に入っています。3周目は音読活動ですが、やり取りと音読活動でアウトプットとインプットの時間をできるだけ確保するようにします。 

 ここまで書きましたが、英語教師としての経験が浅いため、まだ十分な成果を上げることができていない部分もあります。この発表を通して、皆さまからのアドバイスやご意見を受けながら、今後英語教師としての成長に向けて取り組んでいきたいと思っております。今回いただいたこの機会を大切にし、より質の高い教育実践を目指します。

15:20-16:50(講演70分程度、質疑20分程度)

講演者:児玉靖明 先生(朝日大学経営学部)

テーマ:「How to授業づくり-目標・指導・評価の一体化-」

要旨:新しい学習指導要領が中学校においては令和3年度から、高等学校においては令和4年度から年次進行で実施されている。この学習指導要領では教科の目標や内容が「知識及び技能」「思考力、判断力、表現力等」「学びに向かう力、人間性等」の3つの柱で整理された。これら3つの柱が、そのまま「知識・技能」「思考・判断・表現」「主体的に学習に取り組む態度」という観点別学習状況の評価の観点となり、学校では生徒の学習状況をこれら3つの観点別に見取ることになる。また、外国語(英語)においては、四技能五領域(「聞くこと」「読むこと」「話すこと(やり取り)」「話すこと(発表)」「書くこと」)において、目的や場面、状況などに応じて適切に活用できる技能を身に付け、適切に表現したり伝え合ったりすることができるよう指導していくことが求められている。

 では、この学習指導要領に基づいた授業をどのように実践していけば良いのか。今回の講演では、学習指導要領に基づいた授業づくりについて、目標・指導・評価の一体化という基本に立ち返り、参加される皆さんと一緒に考えていきたい。

 
2023年5月例会(オンライン・一部対面)
日時:5月21日(日)
時間:14:00~17:00
​場所:Zoomによるオンライン開催・一部対面
  (三重県の方は先着20名の人数制限で、三重大学にて対面参加も可能)
参加費:無料
テーマ:AIが開く外国語教育の可能性と課題
【発表1】14:05-15:10(発表50分程度、質疑15分程度)
発表者:鈴木太郎 先生(津田学園中学高等学校)
​テーマ:「人工知能AIを利活用した授業」
要旨:2022年後半、生成型人工知能 Generative Artificial Intelligence(GenAI)の"ChatGPT"に強い興味関心を抱き、自分なりに研究調査をはじめました。この年末年始、全世界で話題になり始め、その利活用は授業での可能性だけでなく、様々な懸念も指摘されはじめました。だからこそ、デジタル・シティズンシップ教育の観点からChatGPTを授業で取り上げ、適切な関わりを生徒達に考えさせよう!と決断し、試みを始めました。令和5年2月16日に『ニュース23』(TBSテレビ)の特集「紙・夕食メニュー・授業にも 世界変える?対話型AI」の中で報じられた私の試み授業の取組https://youtu.be/V6YHD5gt8pU?t=149
を中心に、生成型人工知能(GenAI)を利活用した授業実践を紹介しながら、教育工学を軸足にしている一条校教員の立場の私の、今現在のGenAIの学校教育での在り方の思いをお話しする予定です。
参考資料
https://twitter.com/tsuda_chu_kou/status/1621441009610805248
https://twitter.com/tsuda_chu_kou/status/1623900462570434560
https://twitter.com/tsuda_chu_kou/status/1625794322833739776
【発表2】15:20-16:30(発表50分程度、質疑20分程度)
発表者:中川右也 先生(三重大学)
テーマ:「AI needs AI?!」
​要旨:2023年4月16日18:00、今話題のChatGPTに「AI needs AI?!というタイトルの講演があります。どのような内容だと思いますか?」という質問を投げかけてみました。回答は「AI自体がAIを必要とするということに焦点を当てたものでしょう。具体的には、AIが現在解決できない問題に取り組むために、より高度なAIを開発する必要があるということを示唆していると考えられます。例えば、現在のAIはある程度の予測や決定を下すことができますが、その結果が意図しない方向に進んでしまうことがあります。これは、AIが現在のデータからしか学習できないため、未知のデータに対しては十分な精度を発揮できないためです。」という内容でした。その内容を裏切ることになるかもしれませんが概略をお伝えします。私はAIの専門家ではありません。教育工学を専門にしていることから、今後、どのようなAIの活用方法があるのか、また、AIとはそもそも何のか、そしてChatGPTは何者なのかについて簡単に説明します。参加者の中には、まだChatGPTを経験したことがない方もいらっしゃるかもしれません。“みんなでやれば怖くない”精神で、実際に操作しながら、ハンズオン形式でお話をさせていただければ嬉しいです。よって、事前にGoogleまたはMicrosoftアカウントの準備をお願いします。
 
2023年3月例会/退官特別講演会(オンライン・一部対面)
日時:3月18日(土)
時間:14:00~17:00
​場所:Zoomによるオンライン開催・一部対面
  (三重県の方は先着20名の人数制限で、三重大学にて対面参加も可能)
参加費:無料
【発表】14:05-15:05(発表50分程度、質疑10分程度)
発表者:砂川大二郎 先生(鈴鹿市立合川小学校、英語教育推進リーダー)
​テーマ:「ICTを活用した外国語の授業 〜プレリスニングを大事にしながら〜」
要旨:
 令和2年度から本格的に始まった、新学習指導要領。外国語科の授業が始まって丸3年が経過しようとしている。鈴鹿市立合川小学校で勤務する中で、単元目標を設定し、それに向けての指導を積み重ね、発表形式のゴールを達成する際、ICT機器が大きな役割を果たしてきた。
 デジタル教科書は教師にとって大きな武器となっている。豊富な音声、動画、活動例など、多くのコンテンツを有している。教科書の構成も、目標とする表現の提示、語彙獲得、リスニングでインプット、チャンツで発話、コミュニケーション活動で活用という、言語獲得の原理に沿ったものとなっている。しかしながら、リスニングの部分は注意が必要である。ただ単に問題として扱わせるだけでなく、人物名、選択肢の数、選択肢の内容などのプレリスニングをすることで、聞こうとする意識につながる。インプットで日々大切にしているプレリスニングを、実演を交えて紹介する。
 外国語科で、児童がICT機器を使う場面もある。発表形式の活動では、プレゼンテーションソフトを使って簡単に資料を作成することができる。直感的な操作が可能なベネッセ提供の「ミライシード」内の「オクリンク」を使った事例を紹介する。
【退官特別講演】15:15-16:45(発表60分程度、質疑30分程度)
講演者:早瀬光秋 先生(三重大学名誉教授)
テーマ:「Using English as an Additional Language in Japan 」
​要旨:

     It has been said that Japan is an EFL country and that in order to use English we need to go to an ESL country, but does this claim stand true in present-day Japan? As far as information in written and spoken English is concerned, for example, I personally do not think that it does. I believe that we can use English in Japan in order to enrich ourselves in a variety of ways. In this lecture, I would like to share with you some of my thoughts about the use of English as an additional language in Japan, exemplifying specific cases of using the language. Your ideas about the use of English in Japan are also welcome during the lecture.

 
 
2022年12月例会/特別講演会(オンライン・一部対面)
日時:12月18日(日)
時間:14:00~17:00
​場所:Zoomによるオンライン開催・一部対面
  (三重県の方は先着20名の人数制限で、三重大学にて対面参加も可能)
参加費:無料
【発表】14:05-15:05(発表50分程度、質疑10分程度)
発表者:吉水慶太 先生(三重大学教育学部附属中学校)
​テーマ:「防災×ICT×英語 みんなで防災の意識を高めよう!プロジェクト」
要旨:
 日本に住んでいる私たちにとって,避けては通れないのが自然災害です。英語の授業で防災を扱うと決めたとき,外国から来た人たちに「どうすれば防災の意識を高めてもらえるか」ということを生徒と一緒に考えました。また,教科横断的な観点から,社会科のハザードマップ,家庭科の防災食や非常食,美術科のポスターデザインで学んだ知識と繋げることで,防災に関してより深く理解できるように授業をデザインしました。自然の恵みと災害の恐ろしさを知ることからスタートし,日本の地震を体験した外国から来た人たちが,そのときの気持ちを話す動画を観て,生徒たちができることを考えながら進んでいきました。そして,それぞれが防災に必要だと思うことを1枚のスライドに落とし込み,ひと目で分かるように工夫し,社会に発信していく準備を始めました。その後,防災に関して作成したスライドとその説明をSNS上にアップしたり,市内外の駅の広告スペースに配置していくことで,より多くの人たちに防災の意識を高めてもらうところまでをひとつのプロジェクトとして扱い,社会との繋がりを生んでいく授業の一部始終を発表させていただきます。
【特別講演】15:15-16:55(発表70-80分程度、質疑20分程度)
講演者:白畑知彦 先生(静岡大学教育学部/愛知教育大学・静岡大学大学院教育学                     研究科(後期3年のみの博士課程)共同教科開発学専攻 教授)
テーマ:「英語教師がおさえておきたい ことばの基礎的知識②、言語習得編」
​要旨:

 2022年度に2回お話をさせていただくことになりました。ありがとうございます!当日の内容ですが、今回は、まず、母語獲得過程についての知識を深めたいと思います。教室で英語を教えるための教師の持つべき基礎知識として、人間がどのように母語を獲得して行くのかを知っている方が、教師としての指導への考え方や、英語を教える際のこころの柔軟性が出て来ると思うからです。母語獲得過程との比較をとおして、初めて、外国語学習の特徴が浮かび上がっても来ます。言語に関する幅広い知識は、必ずや外国語を教える際に役立つはずです。

 次に、第二言語習得についての知識を深めたいと思います。私たち人間は2つ,またはそれ以上の数の言語を習得・学習できます。学習環境はさまざまです。子どもの頃から第二言語に触れている人もいますし、思春期や大人になってから学習を開始する人もいます。また、アメリカやイギリスなどの英語が日常的に話されている国で学習するのか、それとも日本のような教室場面で学習するのかといった相違などもあります。こういった学習環境の相違はたしかに、学習の速度や最終到達度に影響を与えると思います。しかし、第二言語学習者がおこなうべきことは、周りの状況や環境によって変化するわけではありません。どのような環境に置かれようとも、第二言語習得は脳/心がおこなっている作業であることには変わりはないからです。学習環境によって習得の速度の速い遅いはあるかもしれませんが、同じような習得の道筋(習得過程)をたどって第二言語は習得されていくはずです。

 私の話から、言語習得は不思議だなとか、面白そうな研究分野だなと感じていただき、さらに、英語を教える際の拠り所になれば嬉しい限りです。

2022年10月例会(オンライン)
日時:10月30日(日)
時間:14:00~16:30
​場所:Zoomによるオンライン開催
参加費:無料
発表者:寺田早希 先生(津市立朝暘中学校)
​テーマ:在外教育施設派遣報告・JICA開発教育・日々の英語教育実践
要旨:

 英語科教員として日々を過ごす中で、子どもたちにオーセンティックな教材に触れさせること、それを通じて学ばせることがとても重要であることを実感しました。私自身もオーセンティックな知識や経験を得たいと感じ、文部科学省の派遣制度を利用し、台北日本人学校で3年間勤務しました。台北で過ごしてみると、現地の人々はどんな国の方とも臆することなく英語でコミュニケーションをとることができていました。台北日本人学校での教育、そしてスピーキング力を高める台湾の英語教育について現地で感じたこと、学んだことを紹介します。

 また、海外派遣の中で自身の国際理解や指導能力の至らなさを感じ、帰国後は、JICAさんの開発教育指導者研修(実践編)へと参加しました。そこで学んだ学習者主体の開発教育・国際理解教育の理念や手法を授業実践で還元し、ちがいがあることのすばらしさに気づくなかで、あってはいけないちがいについて考え、今の私たちができることを子どもたちと考えました。

 最後に、海外派遣やJICAさんでの研修経験をもとに日々の実践として取り組んでいることを紹介します。現実的に避けようのない高校入試対策とのすり合わせをしながら、教科書をベースにしつつオーセンティックな教材を用いたリアルな英語教育を実践しています。

 
2022年7月例会(オンライン)
​​日時:2022年7月24日(日)
時間:14:00~16:30
​場所:Zoomによるオンライン開催
参加費:無料
​講師:池田 周 先生(愛知県立大学)
​テーマ:「音声と文字との関係への気づきから始める英語の読み書き指導 — 小中接続を視野に —」
要旨:小学校「外国語」では、読むことの領域の目標として「イ 音声で十分に慣れ親しんだ簡単な語句や基本的な表現の意味が分かるようにする」という目標が設定されている。この目標に関して「小学校学習指導要領(平成29年告示)解説 外国語・外国語活動編」は、語句や表現の意味が分かるようになるためにそれらを発音する必要があるとして、「語の中で用いられる場合の文字が示す音の読み方を指導する」(p. 78) と指摘している。つまり、音声で十分に慣れ親しんだ簡単な語句や基本的な表現が、言語外情報を伴って文字で示される状況下で、それらを音読(read aloud)できるようになるための初期段階の指導が意図されている。その一方で、同解説ではさらに、「中学校で発音と綴りとを関連付けて指導することに留意し、小学校では音声と文字とを関連付ける指導に留めることに留意する必要がある」(p. 78) と述べられている。英語の読み書き指導の小中接続を実現させるためには、音声と文字、発音と綴りなどの用語が入り混じる記述を理解し、それぞれの役割を適切に果たしていくことが重要である。
 実はこうした音声と文字とを関連付ける指導には様々な段階があり、それらを丁寧に扱っていくことで英語の読み書き発達を促進することができる。本発表では、特に小学校での読み書き発達のレディネスとなる音韻認識発達の段階から、中学校で発音と綴りの指導へと橋渡しをする段階までのプロセスを整理することによって、初期読み書き指導のあり方を考えていく。
2022年5月例会(オンライン)
日時:2022年5月29日(日)
時間:14:00~16:30
​場所:Zoomによるオンライン開催
14:00- 開会

14:05-15:10(発表45-50分程度、質疑15分程度)

テーマ:「小中連携、小中接続と英語教育実践報告」

発表者:岡村里香 先生(三重県多気郡明和町立明星小学校)

要旨:小学校と中学校との連携として、出前授業というスタイルがとられることがありますが、内容についてはどちらかと言えば中学校任せのことが多い気がします。その一因としては、小学校側が「専門ではない」という意識から、なかなか要望を出しづらいことや、中学校側も小学校英語についての認識がまちまちだったりすることがあるのではないでしょうか。

 実際に、勤務校で実施されている「中学校乗り入れ授業」では、特に中学校の先生から見た「小学校英語」はどう捉えられているのか疑問に思うことがありました。そのような経験をもとに、みなさんと「小中連携」交流できたらと考えています。

    また昨年度から導入されたタブレット端末を使った授業実践についての実践の一つを紹介します。

15:20-16:25(発表45-50分程度、質疑15分程度)
テーマ「新学習指導要領を踏まえた中学校英語の授業改善の取組について」
発表者:土嶋英孝 先生(三重県鈴鹿市立創徳中学校)
要旨:中学校における新学習指導要領全面実施の2年目となりました。新しい中学校の教科書では言語材料の追加や語彙の増加等に伴い、各ユニット(レッスン)内において、従来よりも多くの文法事項が扱われるとともに、本文の分量・内容が大幅に増加・難化しています。その様な状況下で、従来と同様の年間140時間単位の授業時数の中で、如何にして教科書を活用しながら、生徒たちの英語力を向上させるのかを考えなければなりません。そのためには、まずは指導者自身がどんな力を生徒に身に付けさせたいのかを具体的にイメージし、そこから逆算的に指導方法・指導内容を検討していく必要があると考えます。
    そこで、今回の実践報告では、このことを踏まえて私自身が取り組んだ(現在も試行錯誤しながら取り組んでいる)教科書本文の活用方法、言語活動を通した指導、アウトプット活動、生徒の学習意欲を高めるための工夫等を参加者の皆様と共有したいと考えています。まだまだ断片的な実践が多く、全体を通して系統的な・網羅的なものにはなっていません。是非とも様々なご意見・ご示唆を頂きたいと思います
2022年3月例会・特別講演会(オンライン)
日時:2022年3月13日(日)
時間:14:00~17:00
​場所:Zoomによるオンライン開催
14:00- 開会

14:05-15:05(発表50分程度、質疑10分程度)

発表者:石田正寿 先生(三重県立川越高等学校)

​テーマ:「ChromebookとA.I.を活用した英語表現・提案授業」

​要 旨:

    昨年の11月4日に勤務校である三重県立川越高等学校では、授業公開を行いました。そこでの授業は、コロナ禍ということから、実際に現地まで出向かなくても良いように、Zoomでの配信も行われました。今回は、その中で私が提案型実践授業として発表した「英語表現Ⅱ」についての報告および議論になるかと思います。

    その提案型実践授業では、来年度入学生から、「英語表現」が「論理・表現」へと変わることを見据えたものです。また新入学生から全員購入となるクロームブックを、また、その環境下でならば使用できるA.I.を活用する授業です。目標としては「英語のロジックを身につける」というところですが、同時に、今回のような授業を受けることで、生徒が英語の表現力が身につけるのはもちろんですが、その方法を活用すること、英語の学び方を学ぶことを目指しました。

    当日にしかお話しできない「コーチングのスキルの活用」についても、お伝えできるだろうと考えています。どうぞ、よろしくお願いいたします。

 
15:15-16:55(発表70-80分程度、質疑20分程度)
講演者:白畑知彦 先生(静岡大学教育学部)
テーマ:「英語教師がおさえておきたい ことばの基礎的知識」
要旨:

 今回は、私が最近執筆した書物、『英語教師がおさえておきたい ことばの基礎的知識』(2021年、大修館書店)で書かせていただいた内容を基にお話しようと考えています。本書は、英語の教師として満足のいく授業をするためには、自身の英語能力を身につけていくこと、教え方を工夫していくことに加えて、「ことばに関する基礎的で広範囲にわたる知識を身につけていくべきなのでは」という考えから執筆したものです。  

 当日もそのような考えに沿ってお話をしていきます。私からの話で80分程度の時間が確保できているようですから、内容的にも比較的広範囲にわたってお話しできるのではと考えております。その後で、20分ほどの質疑応答の時間も設けられているようですから、ぜひ積極的にご質問くだされば大変嬉しいです。

 当日の具体的な内容ですが、80分に収まるように濃淡は付けるつもりですが、以下についてお話しします。世界の言語、現代英語の特徴、英語の歴史、母語の獲得過程、第二言語の習得過程、外国語学習と脳の働き、教室での第二言語習得について。英語教師が知っておくと良いのではないかと私が考える事柄についてお話します。

 
2021年12月例会・特別講演会(オンライン)のご案内
日時:2021年12月19日(日)
時間:15:00~17:30
​場所:Zoomによるオンライン開催
表者:瀧沢広人 先生(岐阜大学教育学部)
テーマ:「新学習指導要領、ここを工夫してみよう ~小・中・高の接続を考えて~」

【要旨】

 中学では2021年度から、高校では2022年度から年次おくりで、新学習指導要領が実施となります。その学習指導要領について、重要と思われるキーワードに、「言語活動を通して」「実際のコミュニケーションにおいて活用できる力」「学習評価」「小中の接続」等があります。それらについて、第二言語習得理論や実際の授業ビデオ、調査データ等から、お話しさせていただければと思っています。やや一方的にはなるところもありますが、皆さんと一緒に考えたり、意見交流をしたりしたいと思います。

2021年10月例会(オンライン)のご案内
日時:2021年10月23日(土)
時間:14:00~16:30
​場所:Zoomによるオンライン開催
参加料:無料
発表者:城所拓磨 先生(三重大学教育学部附属中学校)
テーマ:「SDGsを核とした生徒の資質・能力を育成する取り組み」

【要旨】

 三重大学教育学部付属中学校の研究は「つながりあう個」の育成を目的としており、それは長年の間変わっていません。生徒1人ひとりの資質・能力をどのように育成していくのかを常に突き詰めています。本次研究では思考力を8つ具体化し、各教科での育成はもちろん、ここ数年で認知度が高まっているSDGsを核とした総合学習の時間(STEP)でもその力を育成していけるように取り組みを実践しています。さらに、教科横断的な探求学習を通して培った資質・能力が各教科で発揮されるような授業展開を目指すことで、各教科で付けさせたい基礎力の定着がより確実なものになることを仮定しています。英語教育においても、具体化した8つの思考力の向上により、4技能5領域での成長が大いに期待されるため、教材を中心とした内容面におけるSTEPへのアプローチに限らず、行動面からもアプローチできるように毎回の授業を構築しています。

2021年7月例会・特別講演会(オンライン)のご案内
「1人1台端末時代のICT活用と英語教育」
日時:7月31日(土)
時間:14:00~17:00
参加料:無料
14:00-15:05
発表者:鈴木太郎 先生(津田学園中学校・高等学校、教諭 英語科主任)
テーマ:「生徒一人一台端末時代のICTを活用した英語教育」
要旨:本校では、2013年から全教室に、87インチ固定式電子黒板が検定教科書授業用デジタル教科書と併せて整備されています。また、教室・体育館など「生徒が学習活動を行う全ての場所」に生徒専用無線LAN(Wi-Fi)ネットワーク」が整備され、2018年からはGoogle for Education(Chromebook、Google Workspace for Education)で一人一台端末環境を実現しています。一人一台Chromebookでは、『スタディサプリ』『スタディサプリEnglish』『産経オンライン英会話』といったコンテンツも導入しています。
 講演では、このような環境での私の授業展開(高1・中3・中1)を紹介しながら、授業改善や働き方改革の観点からの生徒一人一台端末時代の英語教育の在り方についてお話しさせて頂く予定です。

何か先生方の明日からの教室(授業)のお役に立てば幸いです。

15:15-16:55
発表者:渡邉光浩 先生(鹿児島女子短期大学、准教授)
テーマ:「1人1台情報端末時代の児童生徒によるICT活用」
要旨:GIGAスクール構想で1人1台情報端末の整備が進む中,どのような活用を進めればいいのか,その前に,子供たちは端末を使いこなすことができるのか,自分は指導できるのかと心配されているのではないだろうか。持ち帰らせて大丈夫か,遠隔授業などできるのだろうかと先が見えずに戸惑うこともあると思う。しかし,これらのことは「案ずるより産むが易し」。実際にやってみれば,数か月で気にならなくなるだろう。GIGAスクール構想による整備に先んじて,1人1台情報端末を2020年9月から小学校の4年生1学級と6年生1学級に導入し,情報端末が教室にやってきたとき,どんなことが起こるかについて,記録し,分析した半年間の情報を提供する。小学校の英語の授業で1人1台情報端末を活用した実践も紹介する。

これらの情報も踏まえた上で,1人1台情報端末時代において,子供たちにどんなICT活用をさせると良いのか,どのような学習活動を行うと良いのか,そのことを通してどのような力を身に付けていくべきなのか。現行の小・中・高の学習指導要領において,学習の基盤となる資質・能力の一つとされている情報活用能力について考えていくとともに,英語教育をどのように進めていくと良いのかについても考えていきたい。

 
2021年5月例会(オンライン)
日時:5月23日(日)
時間:14:00~16:30
参加料:無料
発表者:中川右也先生(三重大学教育学部)
テーマ:「理論と実践を往還した英語教育の研究―英語学・教育工学・教育方法学からのアプローチ―」
要旨:英語教師にとって必要な力は、主に「確かな英語力」、「英語を上手く教える力」そして「英語を教えるための専門的知識を活用する力」の3つと個人的には考えています。ICT活用力は他の教科よりも英語との親和性が高く、さらにGIGAスクール構想の推進により、近年、「英語を上手く教える力」の1つになってきているような気がします。残念ながら、「英語を上手く教える力」に関連する「英語を教えるための専門的知識を活用する力」に関して、必要と感じている教員の数が少ないといったアンケートがありました。今回は、専門的な知識、つまり理論が、どのように実際の教室における英語の教え方と有機的に関連付けられるか、これまでの私自身の実践研究を示していきたいと思っています。具体的には、文法・語法や語彙、音声について英語学から、電子黒板やデジタル教科書、タブレット端末などのICT機器について教育工学から、そしてアクティブラーニングの手法について教育方法学からアプローチを試み、どのような結果がもたらされたのかを示す予定です。1つ1つが一見バラバラで、まとまりのない内容にも見えますが、どれもが“英語教育”に関係するといった点では共通するのではないでしょうか。教師として成長し続けるためには内省が必要不可欠であると言われていることから、今回はこれまでの私自身の教育実践や研究をふり返り、内省する機会にもできればと考えております。
 
2021年3月例会(オンライン)のご案内
日時:3月27日(土)
時間:15:00~17:40【いつもより1時間遅く開会です】

発表者①:佐々木啓成先生(京都府立桃山高等学校)
テーマ:「リテリングを活用した英語指導」
要旨:
 リテリングとは、読んだり、聞いたりしたことを、何らかの補助的なメモ等を見ながら、第3者に伝える活動です。卯城(2009)では、リテリングの利点をいくつか述べています。まず、リテリングを行うことで、本文の内容理解を中心とした「教師主導型」で行われてきた従来型のリーディング指導を「生徒主導型」の活動に変えることができると述べています。次に、リテリングは本文の内容に接触する頻度を高めると述べています。リテリングは基本的にはペアで行うことが多く、ペアでリテリングを行うときには、①ペアによるリテリングの準備練習として個人でリテリングをする、②自分がペアの相手に向かってリテリングをする、③ペアの相手のリテリングを聞く、といったように1セットで少なくとも3回は本文の内容に触れることになります。さらに、リテリングは読解を深める効果があるとも述べています。リテリングを行うときには、本文の内容を相手が分かるように伝えなければならないので、頭の中で情報を整理する必要があり、このプロセスが読解プロセスと類似していると説明しています。以上のことからも、リテリングは、「読解を深めながら、生徒たちが主体的に取り組めるアウトプット活動」と考えることができます。本発表では、リテリングの手順を「内容理解」、「音読による内在化」、「発話情報の選定」、「英語への変換」、「発話」に分けて、リテリング指導について考えます。

参考文献:卯城祐司(2009).『英語リーディングの科学―「読めたつもり」の謎を解く』.研究社.

 
発表者②:岩崎美佳先生(京都市立日吉ヶ丘高等学校)
テーマ:「生徒のモチベーションが上がるスピーキング活動を考える」
要旨:
10年ほど前までの私の授業では、リーディングとリスニングの指導に多くの時間を割き、教科書の理解を深めるための音読やシャドウイング、リテリングといった活動は行っていても、発信型のスピーキング活動はあまり行っていませんでした。その後、準備型ディベートや英語を用いたビジネスアイディアコンテストへの参加を皮切りに、英語スピーチやプレゼンテーション、即興型ディベートを授業に取り入れるようになりました。また、学校のICT化に伴い、動画を用いたプレゼンテーションにも力を入れるようになりました。現在の勤務校でも、音読やシャドウイングはもちろんのこと、各種発信型のスピーキング活動に加えて、ALTの先生方の協力を得てコミュニケーション型のスピーキング活動にも注力しています。英語を得意とする生徒が生き生きと活動する機会として取り入れ始めた活動ですが、最近では英語を苦手とする生徒も4技能の中でスピーキングの力を一番伸ばしたいと望んでいるいることや、1人で行うスピーキング活動より、ペアやグループ、ALTの先生を相手に行うコミュニケーション活動により高いモチベーションを示すことがわかってきました。

   今回の発表では、現在実践しているスピーキング活動を、実際に生徒のパフォーマンスを見ていただきながらできるだけ多くご紹介したいと思います。また、実際に使用したソフトやアプリ、英語を使う外部のコンテストについてもご紹介できればと考えています。

2020年12月例会・講演会(オンライン)
日時:12月26日(土)
時間:14:00~16:30
(その後、三重地区オンライン忘年会、1人2分発言制、60分程度、途中退出可)
講演者:小泉 利恵 先生(順天堂大学)
テーマ:「授業内で行うやり取り力の評価」
要旨:
    学習指導要領において、英語の「話すこと」が「発表」と「やり取り」に分けられ、やり取り力の指導と評価に力を入れることもが求められています。やり取り力を測る方法として、教員と生徒の面接型が有名ですが、授業でよく行われているようなペアワーク、グループワークをテスト形式にして行うことも可能です。そのような評価を行う際に、どのような点に注意したらよいのでしょうか。タスク、ルーブリック、採点手順の観点から述べます。また、テスト結果を成績に入れるだけでなく、生徒にどのようにフィードバックして、次の学習と指導につなげていったらよいでしょうか。ルーブリックの事前提示と、結果返却時のルーブリックに関連づけた解説と振り返りの機会が鍵になると思われます。今まで関わってきたプロジェクト、特に2019年度に1年間公立高校を訪問し、スピーキングテストを6回行い、結果をフィードバックしてきた実践と研究を基に、やり取りの力の変化や、生徒の反応の変容、また周りの教員の理解を徐々に得ていくプロセスなどを紹介します。スピーキングテストの運用は、教育環境に合わせて柔軟に行うことが求められますが、今後のスピーキングテストの実施と改善に向けたヒントが得られるように、話ができればと思います。​
 
2020年10月例会・講演会(オンライン)
新型コロナウィルス感染症の流行に伴い、三重地区の例会はZoomによるオンラインで行いました。
日時:10月24日(土)
時間:14:00~16:30(その後、三重地区交流会、1時間程度)
講演者:深澤 真 先生(琉球大学)
テーマ:「スピーキングの指導と評価―新学習指導要領の導入にあたって―」
要旨:
    現在の英語教育において、スピーキング能力の育成はますます重要になっています。近年、中学校、高等学校でもスピーチやプレゼンテーション、ディベートなど様々なスピーキング活動を取り入れています。一方、スピーキングの評価について、教員は信頼性のある評価ができるかどうか不安に感じていたり、評価のための十分な時間が取れないなど課題も少なく無いようです。
 今年度小学校から順次、中学、高校に導入される新学習指導要領では、①知識・技能、②思考力、判断力、表現力、③主体的に学習に向かう力が、3つの柱となっています。また、英語の技能については、「話すこと」が「発表」と「やり取り」に分けられ、4技能5領域となりました。小学校では教科としての英語の導入、中学校では技能を統合したコミュニケーション能力の育成、高校ではより発展的なコミュニケーションの能力の育成などが求められています。これらに基づくスピーキングの指導内容の変更は、評価が変わることも意味しています。では、どのような指導を行い、どのような評価を行えばよいのでしょうか。
 この講演では、「やり取り」や「思考力・判断力・表現力」をキーワードに、新学習指導要領において求められるスピーキングの指導とその評価方法について検討を行い、それを通してこれから求められる研究を考える一助にしていただければと思います。
2019年12月例会・特別講演会
12月21日(土)
時間:14:00~16:30
場所:第1ビル6F 大会議室
講師:胡子美由紀先生
   (広島市立古田中学校)      
テーマ:4技能(5領域)向上につながる即興スピーキング指導
要旨:

 他の技能と異なりスピーキングの指導に関しては、やりづらさや困難さを感じている先生が多いようです。特に、新学習指導要領で示された「やりとり」と「発表」について「どうしていったらいいの?」というご質問をよくいただきます。

 そこで、「生徒が即興で英語を話せるようになる工夫(やりとりと発表)」や「英語を話したいという気持ちを引き出すコツ」「協同的に学ばせるコツ」を言語活動を通じてご体験いただき理解を深めていただけたらと思います。特に、発話の即興力と瞬発力を育て、生徒の深い思考を促す技能統合型の言語活動とそれらを可能にする授業デザインもご紹介します。

 先生方ご自身にアクティブ・ラーナーになっていただき、「英語を使うって楽しい!」「頭の中がアクティブに動き出すと心地よい!」と実感していただきたいと思います。実際の授業の様子も動画でご覧いただきます。生徒たちと私がつくり上げてきたことが先生方の刺激となり、授業改善の一助になりますことを願っています。

2019年9月例会

9月14日(土)

時間:14:00~16:30
場所:アスト津 研修室B
発表1:野呂創史さん(三重県立神戸高等学校)
 テーマ:「思考力・判断力・表現力の育成を目指した指導と評価~リーディング活動とスピーキング活動の統合~」
要 旨:
 英語の知識・技能とともに、その知識・技能を活用する思考力・判断力・表現力を育成・評価するために、スピーキングテストを用いた実践を行いました。1年生の春から2年生の夏までに合計4回のプレゼンテーション形式のスピーキングテストを実施しました。生徒の課題を克服するために、テスト内容と評価基準を変えていくことで適切な負荷をかけ、生徒に必要な支援を行いました。
 第1回「教科書のリテリング」
 第2回「聴衆とやりとりをしながらの教科書のリテリング」
 第3回「教科書のリテリングと独自の意見の発表+質疑応答」
 第4回「教科書のリテリングと社会的な話題についての独自の発表+
     質疑応答」
 スピーキングテストを繰り返すことで、人前で英語を話す抵抗感が少なくなり、発表や表現の工夫ができる生徒、即興的に話すことができる生徒が増えました。神戸高校での一年半の実践報告をさせていただきます。
 
発表2:青山純子さん(津市立東観中学校)
テーマ:「小学校の学習内容をつなげた中学校の授業での進め方」
要 旨:

 2年前に津市立教育研究所で小学校外国語教育に関する研究や教材作成をし、小学校の学習内容について沢山学ばせて頂きました。昨年度、中学校に戻り1年生を担当する中で、アンケートを入学時に実施しました。すると、英語に対する興味について肯定的評価は52%、否定的評価が42%の結果となり、小学校での学習を振り返りながら中学校の学習につなげていけば、より分かりやすく、学習意欲の向上を促す授業づくりができるのではないかと考え、様々な取り組みをしてきました。

 その後、1年修了時のアンケート結果で、92%の生徒が「中学入学時の英語に対する不安な気持ちがなくなった」と回答し、98%の生徒が「入学時と比べて自分なりにやる気をもって英語の学習を頑張れた」と回答してきました。

 早期の英語嫌いや苦手意識をもつ生徒に対する対応、自尊感情を高め、学習意欲を与える授業とは・・・その鍵は小中接続にあるということが今回の研究で分かってきました。

 中学校教員だからこそ、小学校での学習内容をしっかりと把握して繋げていく取り組みが必要であると強く感じています。今回はこれまでの具体的な取り組みについて発表させて頂きます。

 
2019年7月例会・特別講演会
7月27日(土)
時間:14:00~16:30
場所:三重県教育文化会館3F
   第5会議室(津駅徒歩5分)
発表:青木昭六さん
   (兵庫教育大学名誉教授)
   (元三重大学、
     愛知学院大学教授)
   (元全国英語教育学会会長)
テーマ:What do you think about "T-ASK" activities?
​要旨:

   言語教育の研究や指導における課題の1つは、心に抱く観念(ideas)や考え(thoughts)を表現したり、交換したり、分かち合ったりする能力を習得するように、言語使用(use)と言語学習(learning)とを仲介する課題(learning to use)といかに取り組むかということです。

 指導の進め方として、周知の通り、基本的には、言語形式の構築や再構築を容易にするというproduct(noticing and structuring)に関する面と、言語が創造的に使用され、意味や自己表現に焦点があてられることを支援するというprocess(meaning-focused activities)に関する面があります。この2つの面、for the learnerとby the learner とを結ぶために、その過程で、明示的な文法の正確な理解と運用力を養うという面と、ある特定の場面や文脈の中で、文法力に基づいて、暗示的な情報、概念、考えを推論したり、創出するという意味の可能性・潜在性を創造的に活用する能力を養成するという面とを調整していくことが必要です。

 世上、"active learning"の重要性が声高に叫ばれていますが、指導者が基本的に肝に銘じているべきことは、make sense vs. make meaning、また、communicative competence vs.communicative capacity の実質的な差異を心得、各ペアの後者の特徴を活かして、「主体的で、対話的で、深い学びに繋がる思考力、判断力、及び表現力の養成」に寄与する指導は如何にあるべきかを考えることではないでしょうか。

 その在り方を考える一助となるべく、いくつかの例を挙げて、拙論を述べたいと思います。

 

2019年5月例会

日時:5月25日(土)14:00~16:30

場所:アスト津 4階 研修室B(津駅隣接徒歩1分)

発表:

増田奈央さん(三重県立飯野高等学校)

タイトル:教科書を使ったCLILによる指導とパフォーマンス評価の一体化

                   ~定時制高校における自信・協同・社会性を育てる授業の試み~

要旨:
 本校の定時制課程に入学する生徒の中には中学校時代に不登校などの経験を持ち、勉学意欲や自己有用感、他人とのコミュニケーション能力の低い生徒が多い。授業を受ける態度もきわめて消極的である。CLIL(Content and Language Integrated Learning, 内容言語統合型学習)の要素を授業の一部に取り入れ、具体的には、(1)Oral Introductionの工夫、(2)情報転移タスクによるリーディング、(3)頂上タスクにおける協同学習、(4)頂上タスクのパフォーマンス評価を軸においた授業をすることで、定時制における生徒の持つ課題解決を目指している。

 昨年度の成果としては、①英語を話すこと、聞くことに対する意識の向上、②英語や授業に対する肯定的な意識の向上、③自信の獲得、④生徒間の協同的な関わりがあげられる。また課題としては、 ①帯活動によるスピーキング指導、②音声から文字によるインプット、アウトプットへ、③入学から卒業までの学びの継続性、④生涯学習、自律学習への道筋づくりがあげられる。

②吉水慶太さん(松阪市立鎌田中学校)

タイトル:音読の指導と効果

要旨:

 英語を学んでいく上で避けては通れないもののひとつが音読指導です。音読指導の大切さはたくさんの先生方に認識されており,英語の授業において当たり前のように取り入れられています。しかし,一度や二度,CDや先生に続いて読むだけで力がつくとは思えません。

 昨年度,限られた時間の中でこれでもかというくらい音読を実践してみました。それには,いきなりモデルを示して読ませるのではなく,きちんと順序を踏んで読ませることが必要でした。「音読」を行う前の多量のインプット,単語の発音,文全体のリズムやイントネーション,ポーズの取り方,教科書本文や物語文の内容理解,聞き手にわかりやすく伝えること,暗唱,同じ文を読むことを飽きさせない工夫などです。

 また,音読をくり返した副産物として「英語を読める」ことだけでなく,自己表現力も身に付きました。それにより,発話量が増え,さらにはライティングにも繋がりました。これについても+αでお話させてください。

 今回は,音読指導についてです。よろしくお願いいたします

 

2019年3月例会特別講演会・懇親会

日時:3月23日(土)14:00~16:30

場所:アスト津 4階 研修室A(津駅隣接徒歩1分)

発表:上山晋平さん(福山市立福山中学高等学校、公立中高一貫)

​テーマ:中学・高校英語スピーキング指導
発表要旨:

 多くの先生方は,「生徒が英語を話せるようになる授業をしたい!」と願っていらっしゃると思います。本講座では,そうした方々のお役に立てたらと思い,スピーキングを中心とした4技能・5領域の力を育成する「1レッスンの単元構成」について扱います。1単元や1時間の授業を細分化し,具体的にどのように進めていくのかを実物資料や動画,活動体験等を通して,楽しく,分かりやすくご紹介いたします。

 具体的には,『中学・高校英語スピーキング指導』(学陽書房)に収録した次のような事項を扱います。

・スピーキングの目標(新指導要領での〔やり取り〕と〔発表〕)

・〔やり取り〕と〔発表〕の具体的な活動例

 (ワードカウンター・リテリングとディスカッションを中心に)

・教科書を使った1単元の「授業」と「パフォーマンス評価」の実際

・英語を話したくなる15のコツ

  今回の講座では,「4技能・5領域の育成を目指す1レッスンで扱う全資料(60ページ!)」を一挙公開いたします。きっと「参加して良かった」,「これなら自分の授業で使えそう」と思うものに出会っていただけるのではと思います。4月からの新学期スタートを前に,多くの皆さんと一緒に楽しく学び,今後に役立つ時間にすることができたらと思います。

 

全小英研、全英連三重大会支援企画

2018年12月例会特別講演会・懇親会

日時:12月8日(土)14:00~16:30

場所:三重県教育文化会館5F 大会議室(津市桜橋2-142、津駅東徒歩5分)

発表:本多 敏幸 さん(千代田区立九段中等教育学校)

           (ELEC同友会英語教育学会会長)

テーマ:「新学習指導要領を見据えた言語活動と評価について」

要旨:小・中・高ともに新学習指導要領が公示され、英語教育の大きな変革期がすでに始まっています。新学習指導要領に合った授業を行うために、どのように授業プランを立て、どのような言語活動を行ったらよいのか、また、生徒のパォーマンスをどう評価するとよいのかを紹介させていただきます。例えば、新学習指導要領の「話すこと[やり取り]」の力を育てるためには、単に会話をさせるだけではダメです。帯活動などを利用しながら基本的な練習を段階的に行わせながら、授業の中にやり取りの機会を設定しなければなりません。では、どのような練習をさせたらよいのか、授業の中にどのように取り入れていけばよいのか?実はコツがあります。効果的な練習方法があります。同様に、「聞くこと」「読むこと」「書くこと」「話すこと[発表]」の力を育てるにもコツがあります。私は中学生と高校生を約35年間教えてきましたが、定期的に、「英語力を身につけるために役に立った活動や学習」のアンケート調査を生徒対象に行っています。これまでたくさんの活動を行わせてきましたが、生徒から高く評価を受ける活動は決まってきています。生徒からの声で授業を変えてもきました。コミュニケーションを大切にした授業を行いながら、模試や入試などでも良い結果を残しています。短い時間でそのすべてを紹介することはできませんが、できるだけ多くのことをお伝えできればと考えております。

2018年9月例会

日時:9月15日(土)14:00~16:00

場所:アスト津5F  研修室B

発表:鈴木 聡 さん(鳥羽商船高専)

テーマ:「トルコの英語教育について~ITU(イスタンブール工科大学)での在外研究報告~」

要旨:筆者は昨年4月~今年3月までトルコ共和国にあるイスタンブール工科大学(Istanbul Technical University,以下ITU)において在外研究員として非英語圏の英語教育について研究を行ってきた。ITUはトルコ国内においてTop 3に入る名門大学であり、国際大学ランキングにおいても日本の東北大学とほぼ同じである。筆者が英語圏の大学ではなく、非英語圏であるトルコを対象にした理由は通常の英語圏の英語教授法担当者は英語ネイティブであり、英語を母語として習得している。そのため、非英語ネイティブが本当の意味でどのような点で習得しにくいかについては本質的な理解が不足している。さらに言えば、このような教授者が他の外国語を習得している場合でもインド・ヨーロッパ系言語が多く、日本語のような非インド・ヨーロッパ系の言語を習得している割合は極端に低い。多少日本語を知っている場合でも、あくまでも断片的な知識である場合も否定できない。これに対し、トルコ語はインド・ヨーロッパ系現語ではなく、ウラル・アルタイ系言語であること、ITUの授業はすべて英語で実施されるため、入学時にProficiency Testに合格する必要があること、さらにITUに入学するのは基本的にトルコ人であるために、トルコ人のための英語教育という視点、つまり非英語圏の大学における母国語話者のための英語教育の実施状況を見聞できるということ、さらにITUで実施されている英語教育は現在日本で話題となっているCEFRに準じているという状況である。本発表では、ITUでの授業内容も含めトルコ国内の教育状況について述べていきたいと考えている。

 

 

2018年7月例会、特別講演会

日時:7月21日(土)14:00~

場所:アスト津4F  会議室1

発表:橋本 康秀 さん(岐阜県立長良高等学校)

テーマ:「教科書の内容を発展させたグループディスカッションやディベートの指導」~「書いてから話す」からの脱却~

要旨:スピーチやプレゼンテーションといったアウトプット活動は、基本的にまず「書く」活動が先にあり、その原稿を暗唱した上で「話す」活動があるかと思います。これらの「発表」も力のつく活動ですが、グループディスカッションのように即興で「やりとり」をする活動も授業に組み込むことで、その場で考えながら話す力も伸ばすことができます。指導方法や活動自体の難易度の高さから敬遠しがちでしたが、単元の中にしっかりと位置付け、教科書本文の内容を踏まえたディスカッションを行うことで、思考しながら積極的に話す姿が見られ、題材の理解も深まったようです。即興の「やりとり」ができるようになるための、第一歩を紹介させていただきたいと思います。また、模擬試験やGTEC、英検の結果などから分かる英語力の伸びについてもご紹介させていただきたいと思います。

 

キーワード:推論発問、再話、Communication Strategies、Strategic Interaction、Reflection

2018年5月例会

日時:5月19日(土)14:00~

場所:アスト津5F  研修室B

発表:吉水 慶太 さん(松阪市立鎌田中学校)

テーマ:「やってから考える英語」

要旨:現在中学校で行われている英語教育は,従来のものとは全く異なります。以前なら当たり前であった教科書の英語をノートに写し,日本語訳をすることに重きを置いていた時代は終わりました。現在は,限られた時間の中でコミュニカティブな言語活動を中心に行い,実際の場面で使える英語力をつけなければなりません。私が大切にしているのは,「まずやってみる」ということです。とにかく行動することが大切です。研修会があれば積極的に参加し,有効な授業テクニックを学んできました。また,研究授業も可能な限りすべて引き受け,その度に有り難い助言を頂きました。それらを活かして,教材研究にも努めてきました。実際に生徒たちが授業中にどのような反応を示し,どのような言動を取るかは,そのときまで分かりません。そこで,多種多様な授業を試しています。試みのひとつとして,やる前から考え込んでしまうのではなく,まずやってみよう」と思えるような課題設定を心掛けています。「どうせ」より「もしかしたら」の精神で行った授業実践についてお話しします。

 

2018年3月例会

日時:3月17日(土)14:00~

場所:アスト津5F  研修室B

発表:谷口 哲也 さん(鈴鹿市立神戸小学校)

テーマ:「英語教科化に向けて、小学校英語がめざすべきことは何かについて考える」

要旨:現在小学校でおこなわれている外国語活動が,大きく変わろうとしています。一つ目の大きな変化は,5~6年生で「英語が教科として」導入されることです。もう一つは,現在何もおこなわれていない3~4年生で「外国語活動」が導入されることです。英語が教科になると,初歩的なものであるが,文字を読む・書くことも指導しなければなりません。教科書指導もあります。私たち小学校教員は,英語を専門,または,得意としていない先生が大部分です。得意ではない英語を子どもたちにきちんと教えられるだろうかという不安な気持ちや,多忙な仕事のため,英語の授業の準備や自分自身の英語のスキルアップする時間がないなどの悩みはつきません。ある調査によれば約60%の小学校教員が自分の英語指導に不安を抱えているとのことです。そんな中で、一小学校教員が考え実践した,授業を進める上でのアイデアや活動を紹介します。また、語学力としての英語を教えるだけでなく、国際社会を生き抜いていかなければならない子どもたちに教えなければならないものとは何か,についても考えてみたいと思います。

 

2017年12月例会&懇親会

日時:12月16日(土)14:00~

場所:アスト津 4階 研修室A

発表:西村秀之さん(横浜市教育委員会)

テーマ:5ラウンドシステムの英語授業 

                ~自己表現できる生徒の育成を目指して~

要旨:

「英語を自分の言葉として状況、場面に応じて自由に自己表現できる生徒」を育てることを目指し考え始めた授業設計。その時に考えたことは、第二言語習得の理論を基にしながら(日本では外国語環境になるが)「大量のインプット」に、「スパイラル」「繰り返し」という視点。それらを授業設計に生かせないかと、目標、生徒の姿を踏まえ考えて具現化したのが5ラウンドシステムの授業。1年間で教科書を5回繰り返し使用する授業スタイル。実際どのような授業なのか、ということを、中学校から高校での実践を踏まえながら具体を紹介する予定です。

 

2017年9月例会

日時:9月16日(土) 14:00~

場所:アスト津5階 研修室B

​テーマ:『「コーチング」の授業への応用および「自己調整学習能力」との関連について』

​発表:石田正寿さん(三重県立桑名西高校、三重大学大学院M2)

要旨:

  現在,授業における効果的な活動や,学びの深さを求める授業者が増えている。その中には,「コーチング」をベースにすることで「学びの質の変化」が起こると気づき,実際に授業の質的転換を図れたケースもある。しかし,実践がありながら,「コーチング」によって何が起こっているかを解明するエビデンスベースの研究は極めて少ない。

 研究では,以下の3点をもって,目標設定・現実とのギャップ認識・選択肢考察・意志決定のプロセスを辿る「コーチング」を授業へ応用することを検討したい。そして,「学習者が自ら学習目標を設定し,計画の進展をモニターし,結果を評価し,さらなる学習を進めていくサイクル」とされる『自己調整学習理論』との関連に注目したい。

 

   1) 「コーチング」で生徒にどんなことが起こるか;

        『コーチング』を学んだ授業者と学んでいない授業者,それぞれの授業に対する生徒の反応

 2)「コーチング」から授業者がビリーフに影響を受けることでどんなことが起こるか;

         ビリーフに影響を与えたと感じているものを軸に授業者の授業および児童・生徒観の比較

    3)「コーチング」を授業に応用することでどんなことが起こるか;

         コーチングプロセスをシートにした『リフレクション・シート』を使用した授業と使用しない授業の

       『自己調整学習能力』との関連

 

2017年7月例会

日時:7月22日(土) 14:00~

場所:アスト津5階 研修室B

​テーマ:

初級英語学習者のリスニング過程についてー

内容書き取りタスク(日本語)とディクテーションからの考察

​発表:長岡久美さん(三重県立北星高校)

要旨:

   英語を聞く時、学習者はどのように音を知覚して理解へつなげているのでしょうか。この聴解過程に目を向けて英語のリスニング指導の改善につなげることを本発表の内容とします。

   第2言語のリスニングにおいて言語知識と一般知識が必要と言われています(Rost, 2011)。特に初級レベルの学習者は言語知識を自動的に使って文単位の理解をすること(ボトムアップ処理)に困難さを持つことが示唆されています。(Goh, 2000)。一方、英語を学ぶ日本人学習者が聞いた情報をどのように処理し、どの部分に困難さを持つかについて、詳細部分は不明な部分も少なくありません。このような背景から本発表では、学習者のリスニング過程を、単文・複数文の発話という2つのレベルからを見つめます。具体的には、単文レベルでは、発話速度が遅い英語や日本語の拍に基づいた英語を聞くことは理解に役立つのか、3,4文程度の複数英文レベルでは、①英語を聞く時の注意がいく部分はどこか、②英語を聞いて日本語で意味を書き取るタスクとディクテーションではその結果にどのような差異がでるのかといった視点から学習者が抱える困難さを考えます。そしてこれらをもとに英語授業でのリスニング指導について検討をしていきたいと思います。研究という視点からは不十分な部分が多いかと思います。どうぞご指導のほどよろしくお願いいたします。

 

2017年5月例会

日時:5月21日(日) 14:00~

場所:アスト津5階 研修室B

​テーマ:句動詞学習への意味的動機付けの有用性:認知言語学的アプローチの試み

​発表:中川右也さん(鈴鹿高等学校)

要旨:認知言語学の道具立ての一つであるイメージ・スキーマを用いた句動詞修得の有用性を指導法と学習法の2つの観点から示したいと思います。句動詞を修得する利点として,基本的な英語の語彙を使って,日本語では一見難しそうな表現を自由に言い表せる点があり,英語が使える日本人を育成するのであれば,その重要性は高いと考えられます。その一方,基本語である動詞と不変化詞(前置詞・副詞)が組み合わされているものの,それを修得することは思いのほか学習者にとっては困難であるという事実も存在します。その主な要因は,動詞と不変化詞の部分の総和から,句動詞全体の意味が予想できないというゲシュタルト性によるものが大きいと言われています。その要因を解消するために,認知言語学の理論を基に,意味の有縁性に着目にさせ,抽象的なメタファによる拡張事例の意味を理解する手 助けとして,具体的な形としてイメージ・スキーマに基づいたイラストや動画を提示し,学習者の理解の負担を軽減する方法を提案したいと思います。教育現場では,様々な制約上,十分な語彙指導が容易ではない現状があり,受験を意識した進学校においては,リスト化したものを暗記させることも少なくありません。その中でも特に句動詞は,効果的な指導法が確立されていないと言えます。本発表では,そのような背景を踏まえつつ,意味的動機付けに基づいた指導法と,近年,盛んに取り入れられつつあるアクティブラーニングを用いた学習法の2つの観点から,句動詞修得における認知言語学的アプローチの有用性を示したいと考えております。なお,理論言語学の一つである認知言語学の文献等を参照しながらお話をさせていただきますが,言語学を専門としない先生方にもわかりやすく,平易な説明を心掛け,少しでも認知言語学の魅力をお伝えできればと思います。

2017年2月例会
日   時:    2017年2月25日(土)14:00(受付)、14:30(講演開始)
場   所:    アスト津 5階 研修室B
講 演:  今井隆夫さん(愛知県立大学、愛知教育大学)
テーマ: 「認知言語学と英語教育:有機的な英語感覚学習について考える」
要 旨: 
 第二言語習得論では、これまで認知主義の研究が主流であったが、1997年のFirth&Wargerの論文以降、創発主義という考えが出てきており、Lourdes Oretega言う―epistemological diversityの時代―さまざまな研究方法を認めていこうという段階にきています。「認知主義」という言葉を聞くと、「認知言語学」と相性がよいという誤解を招きやすいのですが、実は、第二言語習得論での認知主義は、Chomskyの影響を受けており、「生成文法」と相性がいい考え方と言えます。一方、ラネカー、レイコフ、山梨正明先生率いる認知言語学は、創発主義・生態論的言語学で、第二言語習得論では、創発主義と相性がいいと言えます。本講演では、認知言語学の道具立てから、日本語・英語の現象をどのように考えることができるかを皆様と共有し、訳語と文法用語の学習から離れ、学習者の既存の知識に取り込みやすい有機的な学習英文法の開発につながる展望を見ていきたいと思います。

2016年12月例会

時:    2016年12月17日(土)14:00-

場 所:    アスト津 5階 研修室B

実践研究発表(14:20-15:10)

発表者:   吉田 悠一さん(松阪市立飯高中学校)

テーマ: 中学校の協同学習を取り入れたライティング授業の実践紹介(仮)

要 旨:協同学習の要素を取り入れたライティング活動の実践紹介をさせていただきます。中学校英語のライティング授業をしていて、学習者の文章が単調、書いている内容がなかなか深まらない、表現する際の語彙が少ない、などの課題がありました。これらの課題を解決するために、これまでの自分の授業実践を振り返り、発想する力を引き出すにはどうすればよいか、また学習者が英語を書くということに対する負担を軽減し段階的により自由で自分自身のことについて書けるライティング活動につなげるにはどうすればよいかを探ってきました。例会当日は、これまでの実践者の歩みの紹介と最近の授業実践の様子について報告し、よりよいライティング活動について意見交換できればと思います。よろしくお願いします。

招待講演会(15:20-16:50)

講演者:     Prof. Ignasi Navarro i Ferrando

                   (Professor of English Linguistics, Universitat Jaume I, Spain)
テーマ:     Teaching and learning vocabulary in the EFL classroom: Problems and strategies

要 旨:Traditionally, EFL textbooks include vocabulary sections where words are usually classified according to their semantic field. In addition, words have been taught through exercises like filling blanks, looking for an antonym or synonym, and memorising lists. The consequence is students’ lack of motivation and inefficiency in word acquisition. Both extensive and intensive reading provide a better means to learning vocabulary on the ground of strategies like guessing from the linguistic context. However, reading is rather an individual practice that does not suit classroom settings or group work at lower levels. In this talk, after reviewing several traditional practices for teaching  vocabulary, we illustrate further strategies based on evoking cultural frames as schemas of real situations.  Frames call for the activation of students’ previous knowledge and cultural background to which sets of words get automatically associated. Frames can be activated by means of different kinds of materials, like cartoons, images, or through games, like role play,  among others. We claim that teaching procedures based on frame evocation can be an interesting, motivating and effective approach to vocabulary teaching and learning in classroom environments.

使用言語: 英語

 

2016年9月例会

日 時: 2016年9月24日(土)

場 所: 鈴鹿医療科学大学白子キャンパス  1号館 

            1303教室 (茶色建物3F)

​日程:    13:30-14:50 

発表者: 小澤淑子・Mark LaForgeさん(鈴鹿医療科学大学)

テーマ:  医療的内容の英語指導における学生の学習到達度と満足度

要旨: 医療分野の高等教育において専門英語指導のニーズが高いことは、多くの研究者によって明らかにされてきた。こうした専門性を重視した英語教育では、学習者の満足度と共に専門分野での英語運用能力の向上が求められ、専門領域の内容理解を基盤とした専門的語彙の指導が不可欠である。したがって、本研究では2種の医療系コースの英語の授業で専門分野の内容理解を図るために専門的語彙を習得し、学生の満足度と到達度を(1)学習内容による自己評価の違い、(2)授業満足度と評価の関連、(3)種々の項目間の相関の視点で検証した。

 小テスト、期末テスト、学習者による自己評価、授業に関する感想、自由記載コメントで得られた質的・量的データを分析した結果、いずれのコースの学生も医療のテーマの別に関わらず高い到達度が得られ、授業にも概ね満足していることが明らかになった。また、多くの項目間に見られた有意な相関は今後の授業改善の鍵となる。

 

第46回中部地区英語教育学会三重大会

日時:2016年6月25、26日(土、日)

場所:鈴鹿医療科学大学白子キャンパス

(1)自由研究発表75件(うちポスターセッション2件)

(2)一般参加者(事前、当日を合わせて)273名

(3)来賓・業者・アルバイト学生を含む総参加者335名

(4)シンポジューム参加者約230名

(5)全体懇親会参加者148名

(6)展示業社16社

 

2016年5月例会

日 時:  2016年5月21日(土) 

場 所:  アスト津 5F 研修
時 間:       プレ三重大会シンポ提案 
発表者:  川村 一代 氏(皇學館大学)
テーマ: 「小中高の学びの接続-今、どのような言語活動が授業に必要か-」

要 旨:「学習者が自ら気づき発見する言語活動」

昨年度の取り組みでは単複の気づきをテーマに実践を行い、明示的な説明をしなくても、意味を伴った多くの例を聞いたり言ったりすることにより、児童自らが2つ以上のものにはsが付くという基本的な複数形の規則に気づきました。今年度の取り組みは伊勢志摩サミットを題材にI want to ….で、~の部分を入れ替えればいろいろなことが言えるということに気づき、自ら言いたいことを表現する発表につなげる取り組みを行いました。

 

2016年3月例会

日 時:  2016年3月5日(土) 

場 所:  アスト津 5F 研修室B 

時 間:   13:30 ~15:00
発表者:   黒田 浩代 氏(三重大学付属中学校)
テーマ:「アクティブ・ラーニングと英語教育」
要 旨: 普段の授業、取り組みをとおしてアクティブ・ラーニングと英語教育について提案させていただきます。今回は生徒自身が当事者意識を持てるスキット活動をとおして、ペアあるいはグループ活動からアクティブ・ラーニングの趣旨をいかす授業を考えていきたいと思います。生徒が考えたい、伝えたいと感じる発問や課題とは何か。生徒にとって魅力ある授業を目指すことで、生徒が学んだことを活用し、考えや思いを英語で伝え合える環境を提供できるのではないかと考えます。

2015年12月例会

日 時:  2015年12月12日(土)
場 所:  アスト津 5F 研修室B 
時 間と内容:
1)13:30-15:30 講演会
講 師:  藤田 卓郎 氏(福井工業高等専門学校)
テーマ:「はじめよう!実践研究 ~教師自らの実践を対象に研究を進める方法~」
要 旨:: 本発表では、自分が指導するクラスについて研究するための方法について、事例を交えてお話しさせ ていただきます。具体的には、実践研究における(1) 問いの立て方、(2)データの種類や収集方法、(3)データの分 析方法を中心に皆様と一緒に考えたいと思います。また、上記の点に加えて、実践研究の知見の集積方法につい てもお話しさせていただきます。「研究」という言葉には「難しい」というイメージがつきまといがちですが、 「次の日から実行できる」ということを第一に考えて発表させていただこうと思います。 
2)15:30-17:00 三重大会実行委員会
3)17:15-19:15 懇親会

2015年9月例会

日時:  2015年9月26日(土) 
場所:  鈴鹿医療科学大学白子キャンパス3号館 3101教室
時間と内容:  
1)13:30-14:30 研究発表   
テーマ: 「英語が解る学生とそうでない学生の違いとは  ―英語習得の理論と文章理解の観点―」    
発表者: 竹内春樹 先生(近畿大学工業高等専門学  校共通   教育科) 
発表要旨: 英語習得の理論として、Connectionismの立場から、その現象を見てゆきます。Connectionismは、学 習を心の中での結びつきの強さとみなします。そして言語処理は一つ一つの事項が個別におこなわれるのではな く、同時に多面的複合的になされるのです。本校の学生で1年間という短期間の受験で、TOEIC955  点を達成し た者がいました。その学生の得点の上昇カーブを見ても、Connectionismが有効であると思われます。言語処理 では様々なレベルの活動があるのですが、今回の発表では、談話に着目します。
談話単位で考える時、TOEIC高得点者と、他の学生との違いはどこにあるのでしょうか。私はその違いを求めて 一つの実験を行いました。英文をランダムに与え、それを意味の通る文章に構成するといる実験です。TOEIC高 得点者は完璧に文章を構成しましたが、その他の学生は並べ替えに苦労しました。そして結果を精査してゆくと 、学生たちは同じようなところで躓いていることに気づきました。 
その分析のため、最初に用いたのは結束性です。でもこの方法では細かすぎて、躓いた要因が今一つ見えてきま せん。それで今度はTheme-Rheme構造のThemeという観点から見てゆきました。するとそれが躓きの原因をか なり照らし出しているように感じられました。速聴、速読をしながら正確に文脈を把握できるヒントがThemeに 隠されているようです。Theme  がまるで標識のような働きをしており、高速かつ正確な理解を可能にしている とみなせるようです。
今回の発表では、これら理論だけでなく、リーディングからスピーチ、プレゼンテーションまで実践例を紹介し ます。同時に、参加される皆様の実践例をうかがうことが出来ればと考えています。
2)14:30-16:30 三重大会実行委員会
3)16:30-17:30 鈴鹿医療科学大学会場見学会   

2015年7月例会

日時:  2015年7月25日(土) 13:30~17:00
場所:  三重大学教育学部3階「PC語学演習室」
13:30~15:00
発表者:<発表者は全員、三重大学教育学研究科教育科学専攻 人文・社会系教育領域所属2年生。>
1.渥美 尚子氏 (三重県立川越高校教諭) “The Input-Question Model” 
The primary purpose of this study is to investigate the effects of the “Input-Question Model (I-QM)” a new teaching method designed by the author. The I-QM is based on the idea of the necessity of considerable output with comprehensible input (Swain, 2005). The I-QM differs from other Teacher-Student(s) (T-S(s)) interactions in the following aspects: 
(1) It proposes voiced/unvoiced- private speech (Vygotsky, 1986) as a potential source of student “output” in EFL class.
(2) All students have more opportunities for output through the ability to talk with a teacher simultaneously. 
(3) This model attempts to minimize certain negative influences (student anxiety, over-exposure to other student interlanguage). 
(4) Input for students will increase by paying more attention to teacher’s speech. 
(5) Adaptation to a larger classroom is possible.
The control group has been receiving standard T-S interaction twice a week, while the experimental group undergoes I-QM treatment. The pre and post speaking tests as well as questionnaires for both groups will measure the effects of the I-QM for the present group. Those results will also play a significant role in giving deeper insight into the I-QM in order to make it possible for classroom mplementation in the future. 
2.小塚由紀氏 “Some Effects and Suggestions of Using Picture Books in SLA” 
I have read more than 30,000 books (both in Japanese and English) to my older daughter when she was little, and have been convinced of some benefits of reading books to children. Also, I have read various picture books to about thirty children in English for three years.One of the effects of reading picture books to children in English is to motivate them in English learning. Through opportunities to look at pages written in English, to listen to sounds of English read by the readers, and to experience the English book world, children can be interested in English and motivated in English learning. As I believe that there are some common benefits in reading picture books to children both in Japanese and English, I will continue studying about those effects of reading aloud to children in English. I would like to introduce how reading aloud picture books affect children in their English learning, and to suggest effective ways of using picture books in English teaching. 
3.高畑典子氏 “TBLT in Senior High Schools” 
Is TBLT useful? I carried out a survey to find out the effect of TBLT in senior high school. I conducted a follow-up questionnaire of Iino High School graduates who learned English through Task-based activities. I also did a similar questionnaire for freshmen of Mie University. The survey was about likes and dislikes of English, the experience of TBLT classes and their views on English learning. The result was that likes/dislikes of English and TBLT classes were positively correlated in significant difference (r= .33/ .56, p< .05). This means that TBLT may encourage students’ motivation more than traditional teaching methods. Moreover, whether they were taught through TBLT or non-/little-TBLT, the students were eager to have communicative English classes. Thinking of use of English in their academic research in their later careers, only the TBLT may not be enough. However, English as a communication tool is more and more emphasized today. I think the balanced combination of teaching methods should be considered according to students’ ability, attitude, learning style, personality, and other factors. 
 

2015年5月例会

日時:  2015年5月23日(土) 13:30~17:00
場所:  アスト津 5階 研修室 C
13:00-15:00
発表者:   杼原 均 氏 (三重県立津西高等学校教諭、高等学校英語教育推進リーダー)
タイトル:   Catch The Wave 「英語推進研修の概要と教材研究
発表要旨:「グローバル化に対応した英語教育改革実施計画」の一環として、今年度から本県で高等学校英語教育推進研修が開始されます。 その研修の担当者として意義、概要を報告いたします。現学習指導要領では「授業は英語で行うことを基本とする」規定されていますが多くの英語教員が混乱し、躊躇し、一歩が踏み出せない状態であるようです。私自身もその一人でしたが、昨年度中央研修を受講し、多くのマイクロティーチングを通じて、英語中心で授業を行うことは大変有意義であると考えられるようになりました。教員が自分の言葉で英語で語り、さらに生徒が英語に触れ、また発信する機会をできるだけ多く設定することを目標に、日々業に取り組んでいます。その取り組みや活動の具体例を示し、その展望と留意点をお伝えしたいと思います。
15:00-17:00
2016学会三重大会に向けての意見交換

2015年3月例会

日時:  2015年3月7日(土) 13:30~17:00
場所:  アスト津 5階 研修室 C
13:30~15:30
発表者:   川村 一代 氏 (皇學館大学文学部 准教授)
タイトル:  「小学校英語の現状と教科化へ向けてのこれから」
発表要旨: 小学校5・6年生で外国語(英語)活動が必修化されて丸4年が経とうとしています。5年後の2020年度には、3年生から外国語活動が必修化となり、5・6年では週3時間程度教科としての「英語」が始まります。3年後から 移行措置期間に入るので、早いところでは3年後には、3年生から英語が始まり、5・6年生は教科としての英語を学ぶことになります。
 発表者は3年前から志摩市の小学校で週一回の外国語活動の授業に入らせてもらっています。そこで実際に体験していることから、小学校での英語教育の現状を報告したいと思います。また、2020年度の5・6年教科化完全実施を前に小学校英語がどう変わっていくのか、文科省のグローバル化に対応した英語教育改革実施計画や有識者会議の報告をもとに探りたいと思います。
15:30~17:00
2016学会三重大会に向けて意見交換(参加者全員でフリートーキングをしながら大会を展望します)

日時:  2014年12月20日(土) 13:20~16:50
場所:  アスト津 5階 研修室 B
13:30-14:30 
発表者:  大屋 直紀 氏 (志摩市立波切小学校、英語教育推進リーダー)
テーマ:  「小学校英語教育推進リーダー中央研修から見える今後の小学校英語」(提案:40分、質疑:20分)
発表要旨: 文科省より「グローバル化に対応した英語教育改革実施計画」が示され、小・中・高等学校を通じた英語教育全体の抜本的充実が図られつつあります。小学校における指導体制強化のため、文科省は小学校英語教育推進リーダーを対象に5日間の中央研修を行いました。発表では、小学校英語の現状とともに、7月と12月に発表者が参加した中央研修の内容の報告をし、そこから見えてくる今後の小学校英語の方向性について考えたいと思います。
14:40-16:40
講演者:  田中 武夫 氏 (山梨大学)
テーマ:  「発問が授業を変える―深い読みを促すリーディング」(講演90分+質疑30分)
講演要旨: 英語のリーディング指導では,生徒が英文を主体的に読もうとしない,テキスト理解がなかなか深まらない,などさまざまな課題があります。これらの課題を解決する糸口として発問の効果的な活用について考えてみたいと思います。そこでリーディング指導における発問とはどのようなものか,リーディングにおいてなぜ発問が重要なのか,どのように発問づくりを行えばよいのか,など具体的な方法について考えたいと思います。

日時:  2014年9月20日(土) 14:00~16:00
場所:  アスト津 5階 研修室 C
発表者: Mr. Roberto Carlos Escudero (三重大学特任講師、鈴鹿市「外国語活動」ALT)
タイトル:“Do’s and Don’ts for Teaching English to Children.”
要旨: How many times have you been in a classroom with children, trying to teach an English lesson, and nothing seems to be working? How many times have you ended up teaching an English Lesson mostly in Japanese? Is your lesson really working? Are children engaged?
    In 5 years of teaching children in elementary schools in Japan, I have shared many lessons with a wide variety of homeroom teachers. Some good, some bad, and others somewhere in between. I have had the opportunity to learn from most of them: from how to improve my own teaching style and lesson planning, to how definitely not to teach. In this seminar, I will describe my own experiences in different schools, with different teachers and group ages. It will include a mini teaching demonstration, as well as interesting and useful points to consider when preparing lessons, such as the Learning Zone, Teaching Objectives, the Children Centered Classroom, and Lesson Planning Flow. “Do’s and Don’ts for Teaching English to Children” is aimed to those who would like to improve their basic language teaching skills, from a foreign instructor's perspective. 
使用言語: mostly English

日時:   2014年7月5日(土) 14:00~16:00
場所:   アスト津 5階 研修室C
14:00 - 15:00
発表者1:  齋田 有里 氏(三重大学大学院教育学研究科)
タイトル: 「Live English」 
発表要旨:  Live Englishとは、「話す」技能に焦点を置いた英語教育プログラムである。「1000個の選ばれた英単語と論理コミュニケーションを提供することで、高校生が興味・関心のある分野において、自分の意見を伝え、それについて人と英語で議論できる能力をみにつけることができるようになるか」をこのプログラムを通して検証したい。使用テキストはOxford English Corpusの頻出語1000個を使用して構成されている。また、テキストには論理コミュニケーションの要素が含まれており、この2つのポイントがプログラムの鍵になると考えている。 
15:00 - 16:00
発表者2:  酒徳 なぎさ氏 (三重県鳥羽市立鳥羽東中学校 教諭、三重大学大学院教育学研究科)
タイトル: 「異文化学習をもとにした外国語学習の動機づけ」
発表要旨: 小学校での外国語活動が導入され、子どもたちは英語を中学校入学時に初めて習うものではなくなりました。それと同時に、何らかの影響で英語が苦手と思ってしまっている生徒が出てきているのも現状です。
英語が苦手な生徒や毛嫌いをしてしまっている生徒に対して、少しでも英語に対する学習意欲を高めるための動機づけとして、教科書に扱われている異文化学習に焦点を当てて研究することにしました。外国の文化を学習する中で、興味や関心を広げて学ぶ意欲を高めてもらうためにどうしたらいいのか、現場での実践をもとに考えていきます。

日時:   2014年3月29日(土) 14:00~16:00
場所:   アスト津 5階 研修室C
発表者:  北岡美代子 氏 (伊勢市立厚生小学校 教諭)
テーマ:  特別支援学級での外国語活動 ~一人ひとりのニーズに合わせた外国語活動~
発表要旨: 小学校の特別支援学級において研究実践した外国語活動について報告いたします。一人ひとりの特性やニーズに合わせた指導法を研究し実践していく中で、個性豊かに表現したり、学級の仲間との関わりが増えていったりする子どもの姿がみられるようになりました。
  また、自信をもって活動に取り組んだり、英語の歌やビデオを大好きになって繰り返し楽しんだりする子どもの姿もみられました。日本語を含めた言葉への気づきの面で成長がみられた子どももいました。通常学級にも、特別な支援を必要とする子ども、コミュニケーションを図る上で困難さを抱える子どもがいます。今後、どの子の可能性をも広げ、「生きる力」につなげていけるような外国語活動をめざし、子ども理解の手だてや指導法、支援の方法を研究実践していきたいと考えています。

日時:   2013年12月7日(土) 14:00~16:00
場所:   アスト津 4階 会議室2 
発表者:  Mr. Fang Mingyuan(三重大学外国人研究者、中国安徽農業大学講師)
テーマ: English Education in China
使用言語: 英語
発表要旨: Anhui Agricultural University is located in Hefei city, the capital of Anhui province. Hefei is a famous historic city known as the hometown of Bao Zheng, a distinguished judge in the Song Dynasty, and a renowned base of scientific research and higher education of China. Anhui Agricultural University, the sole agricultural university in the province, is a comprehensive university with a long history and a broad social impact. As a lecturer of this University, I have been teaching English to non-English majors for ten years. In fact, about sixty instructors teach English to around 10,000 non-English majors in each academic year, which makes English teaching a rather challenging job. In my presentation, I will mainly talk about how English is taught and learned in this university, from teaching arrangements to teaching methods, from learning motivation to learning effect, and from placement tests to final examinations and other important examinations. I will also talk, in general, about English education in kindergarten, in elementary school, in middle school and in private schools, so that the audience can gain an overall understanding of English education in China. On the whole, English education in China is still exam-oriented, but recently this situation has been changing little by little.

日時:   2013年9月14日(土) 14:00~16:00
場所:   アスト津 4階 会議室2 
発表者:  森 雅也 氏(津市教育委員会教育研究支援課指導主事)
テーマ:  自尊心を高める英語教育の取り組み~音韻への気づきを高めることを通して~
発表要旨: 本研究では、読み・書きに特別に困難さを示す英語ディスクレシアを持つ生徒への支援のあり方について研究を進めました。その中で、マーガレット・コームリーの多感覚学習法にある91種類の音素カードを習得させることで、音韻認識を高め、中学校で学習する英単語のほとんどを読めるようになることがわかりました。また、英語四線ノートに代わる七線ノートを導入すると共に、ポメラ(電子メモ帳)でタイピングを徹底的に練習することによりハンドライティングでの英語筆記への苦手意識を軽減しました。英語の音声と綴りの関係がわからず、英語を読むことや書くことを苦手にしている生徒への指導の参考にしてください。

日時:  2013年7月27日(土) 14:00~16:00
場所:  アスト津 5階 研修室C
発表者:  Ms. Rissa Rizkia Amelia (インドネシア、小学校英語教員;三重大学教員研修留学生)
テーマ: An Introduction to English Teaching in Elementary School in Indonesia
使用言語: 英語

発表要旨: Indonesia is an archipelago with about 13,000 islands. Every neighbouring area has its own local language; there are about 300 local languages which are totally different from our national language. Bahasa Indonesia is our national language, but only 7% of the Indonesians use Bahasa Indonesia as their first language. English is the first foreign language in Indonesia.
   In the academic years from 1998/1999 until 2002/2003, English was taught to the students of grades 4, 5 and 6. Then, in the academic year of 2003/2004, English started to be taught to all the students from the 1st grade to the 6th grade. It’s not easy for both the students and English teachers to learn and teach English in Indonesia. The students have to learn three languages at the same time at school : Bahasa Indonesia as the main subject, a local language, and English. We have to admit that it is quite difficult for the children to cope with three languages at the same time. We fear that the children will be confused or will not learn any language well. As for the teachers, we use Bahasa Indonesia to teach English to the students, but if we find through their reactions that they don’t fully understand, we may have to switch our language to local language to help them understand more about the material. 
   Moreover, to help us teach English more easily, specific teaching techniques and methods are needed; most of the time, games and songs are used as media to teach English in elementary school. These kinds of interesting teaching techniques and methods can make it easier for the students to learn English, and they also increase their interest in English. By introducing English as early as possible, hopefully the people in Indonesia can be more aware of the importance of mastering English, and in the future, Indonesia can be a competitive country in this globalization era.

日時:  2013年5月18日(土) 14:00~16:00
場所:   アスト津 5階 研修室B 
発表者:  若林 一道 氏 (四日市市立富洲原中学校 教諭)
テーマ: 「みんなが楽しめる英語の授業」
発表要旨: 学習指導要領が見直され、指導する語数が900語程度から1200語程度に増え、授業時間数も週3時間から4時間に増えた。しかし、その変化の中でどれだけ私たち教師は、生徒たちに英語をより身近なものに感じさせ、英語を学びたいという気持ちにさせているだろうか。
生徒たちの学ぶ原動力は、「英語ってカッコいい」「英語が好き」「英語を話したい」「英語を身につけたい」という素直な気持ちではないでしょうか。
私たち教師のできる小さなことを積み重ねながら、「みんなが楽しめる英語の授業」を共につくっていきませんか。

日時:  2013年3月16日(土) 14:00~16:00
場所:  アスト津 5階 研修室B 
発表者: 平山 欣孝 氏 (三重県立久居高等学校 教諭)
テーマ: 「世界に通用する若者を育てる英語教育を目指して ― 今までの教育実践と明日への提言(遺言)―」
発表要旨: インターネットの導入で、諸外国の現場の教師との交流が可能になりました。生徒同士の交流に加え、現場の教師同士の交流を通して、諸外国の教育事情の一端が見えてきたように思います。世界で最低レベルと言われる日本の英語教育が生み出すギブスイングリッシュ。
  国際化する社会において、実用的な英語の必要性はますます高まっていますが、はたして、日本の英語教育は、社会のニーズに応えることができるのでしょうか。産業界から要求されるニーズだけではなく、世界市民として生きていくために必要とされるニーズに応える教育や授業改善についても考えてみたいと思います。
  前半は、過去15年ほど行ってきたICTを活用した教育実戦の報告を中心に話し、後半は、その経験によりたどり着いた日本の学校現場の抱える課題などについて、みなさんのご意見を聞きながら、私からの遺言とも言える提言を述べてみたいと思います。

日時:  2013年 1月14日(月)14:00-16:00
場所:  アスト津 研修室B 5階
講演者: Dr. Ignasi Navarro i Ferrando (Associate Professor, University of Jaume I, Spain)
テーマ:  An Introducion to Linguistic Theory(言語学入門)
講演題目: A Histoirical Overview on Linguistic Theory
使用言語:  英語
発表要旨: 言語とは何かという根源的な問いから始めて、言語学の理論について概論を話します。伝統文法、構造主義言語学、生成文法、機能文法、認知言語学など言語学の発達と、それぞれの理論がどのように「ことば」について考えていたのかわかりやすくお話しします。また、「ことば」をめぐる合理主義と経験主義といった根源的な問題についてわかりやすく考えてみます。
Abstract in English: This lecture presents a panorama of the evolution in Linguistics, as for the main principles that have sustained theoretical paradigms through History. The story begins with the fundamental questions about the nature of language. The first answers in Western Philosophy were provided by Aristotelian Realism. The Middle Ages witnessed a refinement of this view. In the Illustration Era, two determinant tendencies appeared that have led the way of later paradigms, namely, Rationalism and Empiricism. Comparative historical linguistics adopted an empirical stance in Germany during the XIXth century. Saussure and Structuralism added a synchronic view and a focus on the spoken language. The rationalistic position became stronger and predominant in the second half of the XXth century, with the advent of Generative Linguistics, which brought an important development of formalist models. Nevertheless, philosophy and psychology influenced linguistic perspectives again by the end of the past century by focusing attention, on the one hand, on usage and interaction (Functionalist views), and on the other hand, on cognition (Cognitivist views). At present, formalist theories have wide applications in computerized Natural Language Processing, whereas Functionalist and Cognitivist approaches provide a new understanding of Social Sciences and Foreign Language Teaching and Learning.

日時:     2012年 12月8日(土)14:00-16:00
場所:     三重県教育文化会館 3F第2会議室
発表者:   竹内 春樹 氏 (近畿大学工業高等専門学校 教授)
題目:    「英語プレゼンテーションの指導方法」
発表要旨: スピーチ指導を行っている学校は多いと思われるが、プレゼンテーション指導を行っている学校は現在でも少ないのでないだろうか。しかしプレゼンテーション活動はスピーチよりもダイナミックな面があるように感じられる。
 5年前に全国高専英語プレゼンテーションコンテストおよび近畿地区高専英語プレゼンテーションコンテストが始まったのを機に、プレゼンテーション指導を行うようになった。学生が3人一組になって、パワーポイントを使い、10分間、英語でプレゼンテーションを行うものである。これまで5回の大会のうち、3回地区大会を突破して、全国大会に出場している。指導は、クラブ活動の中で行っている。参加学生の募集から始まり、テーマの決定、構成の決定、英文作成と発音指導、パワーポイントの作成と、活動は多岐にわたる。それぞれの過程に焦点をあてながら、指導方法を紹介したい。 

日時:     2012年 9月15日(土)14:00-16:00
場所:     アスト津4階 会議室2
発表者:   城野 博志 氏 (三重県立四日市南高等学校 教諭)
題目:    「高校生は規則動詞の過去形をどのように処理しているのか=言語処理におけるストループ効果=」
発表要旨: 人間は普段から大量の視覚情報の中から必要な情報のみ選択して自分の行動を制御し、そのための機能は注意 (attention) と呼ばれる。さらに選んだ情報源から注意を逸らさずに集中させることも重要である。この選択と集中は注意の2つの機能をなす。注意の集中を可能にする働きの一つに干渉を抑制する機能が含まれる。その中でもストループ干渉は最もよく知られる干渉の一つと言えよう。
 本発表では、高校1年生による規則動詞過去形の処理に焦点を当てて、そのメカニズムを明らかにすることを研究課題として設定する。反応時間を用いた実験パラダイムを通して、この処理過程が一種の干渉解消過程であることが示唆された。

日時:   2012年 5月19日(土)14:00-16:00
場所:   アスト津 5階 研修室B
発表者:  森 雅也 氏(津市教育教育所)
題目:   小学校外国語活動におけるALTとの効果的なTTの実践とその課題  ~「聞く活動」と「体験的理解を伴う活動」
発表要旨:  平成23年度、小学校学習指導要領の改訂により、5,6年生の児童は年間35時間、外国語活動において、英語を中心とした外国語に触れることになる。小学校は数年前から試行としてたくさんの準備をしてきている。 これまで、小学校教員は総合的な学習の時間での実践や来るべき外国語活動のために、教材研究や研修会参加など様々な準備をしてきた。しかし、これまで準備を進めてきたとはいえ、本格実施に当たっては様々な課題が生じることが予想される。筆者が考えるに、その中には、HRT(=Home Room Teacher、担任教員)がもつ悩みが挙げられる。   
 ・指導法の知識・情報・研修機会の不足からくる指導方法への不安がある
 ・英語力にかかわる不安がある
 ・効果的な外国語指導助手(ALT:Assistant Language Teacher)の活用法がうまく行えないことへの不安がある以上のHRTとALTの悩みを軽減し外国語活動の今後の充実に向け、次のことを中心に研究する。
 ・小学校外国語活動の課題を探る。
 ・ALTとTTを行う際に支障となるものを見つけ、改善点や修正点を調べる(双方の心理的負担を軽減することに焦点を当てる)。
 ・「聞く活動」「体験的な理解を伴う活動」を中心に、TTでもソロ(HRT単独)でもできる教材・指導法を提案する。    


日時:   2012年 3月31日(土)14:00-16:00
場所:   アスト津5階 研修室B
発表者:  平井 正人 氏 (朝日町立朝日中学校 教諭、三重県中学校英語研究会事務局)
題目:   デジタル教科書などのICTを効果的に活用し導入からまとめまで生徒がどきどき・わくわくする英語授業実践の紹介
発表要旨: 本校の研修主題「聴き合い、伝え合うことを通して、自らを表現できる生徒の育成」  ~小集団とICTを活かした学習活動を通して~
 ・表現力やコミュニケーション能力の育成
 ・自分の考えを述べる場の設定と学び合う授業の創造
 ・小集団学習・ICTの活用による授業づくり 
 以上をねらいとした授業の展開を紹介する。特に、本校における小集団を編成し、ICTの活用を効果的に駆使して、表現力やコミュニケーション能力の育成を図る実践を生徒たちの姿から紹介する。また、ICTを授業に活用した取り組みには、さまざまな仕掛けがなされており、生徒のモチベーションを50分間継続させ、学び合いの授業の展開を紹介する。

日時:   2012年 1月28日(土)14:30受付、15:00-17:00
場所:   三重大学 教育学部棟1号館3階 PC語学演習室
発表者:  西村 秀夫 氏 (三重大学 教育学部 教授)
題目:   大規模コーパスの威力 
発表要旨: EFL辞書(英和・英英)や『コーパス練習帳』など一般向け書籍の充実により、「コーパス」が身近なものになってきています。今回は、コーパス言語学の歴史、コンピュータコーパスの最近の動向などについて概観した後、ウェブサイトに置かれた大規模コーパスを実際に検索し、その威力・有用性を実感していただきます。

日時:   2011年 12月3日(土) 14:00-16:00
場所:   アスト津 5階研修室C
発表者:  藤田 賢 氏(三重県立神戸高等学校 教諭)
題目:   教科書を使った英語で行う授業の研究
発表要旨: 新学習指導要領(高等学校外国語)では、「授業は英語で行うことを基本とする」ことが明記されています。本発表では、新学習指導要領の改訂のポイントを整理し、昨年度 飯野高校で取り組んだ「新学習指導要領に基づく授業実践研究」事業、および、現在、神戸高等学校で取り組んでいる「MIEセルハイ」事業の経過報告を行います。また、実践について参加者の皆さんからのアドバイスをいただきたいとも考えていますのでどうかよろしくお願いいたします。

日時:  2011年 5月28日(土) 14:00-16:00
場所:  三重大学教育学部棟1号館3階遠隔授業教室
発表者: 和田 尚子 氏(津市立香海中学校<津市立教育研究所 平成22年度研修員>) 
題目: 「これから変ろう!中学校英語 ~小学校外国語活動の新設による小中連携と中学校第1学年の指導~」
発表要旨: 外国語活動の新設により、小学校児童の外国語に対する興味・関心、積極的にコミュニケーションを図ろうとする態度等が養われます。それらを中学校の英語学習に活かしていくことが必要となり、中学校英語の指導法、とりわけ中学校第1学年の指導を工夫する必要があると考えます。実態調査、「英語ノート」と教科書の研究をはじめ、小中連携方法や中学校第1学年の具体的な指導法とその授業実践を紹介し、小学校外国語活動と中学校英語が円滑に接続を図るための方法やこれからの中学校英語の指導のあり方について考えていきたいと思います。

日時:    2011年 4月23日(土) 14:00-16:00
場所:    アスト津 4階 会議室2
発表者:   横田 秀樹 氏 (金沢学院大学 准教授) 
題目:    「英語授業のマイナー・チェンジ -第二言語習得研究と授業実践の接点-」
発表要旨:  日々の授業がいつも同じようなパターンの繰り返しになってしまい、それを変えたいと思っても、さまざまな制約から現在の指導方法を大きく変えることもできず、また新しい教材を作る時間的余裕も無いのが多くの英語教師にとっての現状だと思います。本発表では、第二言語習得の関連研究の成果から得られる示唆に富んだ知見を紹介し、それらをもとにして日々活用できる英語授業のマイナー・チェンジを皆さんと一緒に考えていきたいと思います。そして、英語教師一人一人が自分の授業にマイナー・チェンジを加えていくことが、英語教育全体のドラスティック・チェンジにつながると考えています。

日 時 :    2011年 2月19日(土) 14:00-16:00場 所 :    アスト津 5階 研修室 B
発表者:   Mr. Brian James Mahoney (亀山市小学校英語 講師、三重大学非常勤講師)
Title:      When will Japan stop playing games with Elementary English   
Summary:  This presentation will focus on the past eight years of my working life in the Japanese public elementary school: coordinating programs, preparing and teaching English to over 600 students annually. The title refers to two separate challenges that I have been constantly faced with during my time in the public elementary system. One being that elementary English must be presented in a way that is both entertaining and "fun." The other making reference to the lack of support and time given to elementary English education. Within both of these constraints, I have had to essentially try and create something from nothing. I hope to show you some of the interesting ways I've tried to navigate my students through these rough seas. And how I believe we can create a more educationally satisfying elementary English program for each and every student. I look forward to meeting all of you. Thank you very much.
要約:小学校英語に携わった8年間のまとめをさせていただきます 。この間、日本人教員との打ち合わせ、教材準備等をしながら毎年600人の児童を教えました。演題は、小学校英語は楽しくすべしという課題と、小学校英語に十分なサポートがない現状、の2つのことを意味しています。このような難しい環境の中で、まさに、無の状態から児童を指導してきました。今後、一人ひとりの児童のために、より教育的に効果のある外国語活動を構築する方法を皆様と探りたいと思っています。宜しくお願いします。) 

日 時 :    2010年12月18日(土)14:00-16:00
場 所 :    アスト津 5階 研修室 B
発表者:   三上 明洋 氏(近畿大学)
テーマ :  「アクション・リサーチの実践からメンタリングによる支援の充実化に 向けて」 
発表要旨:  アクション・リサーチの実践方法について具体例をあげながらわかりやすく説明し、その研究手法を活用した授業改善の方法を紹介します。また、アクション・リサーチの実践を支援するためのメンタリングに関する実践研究の経過と結果を 報告し、その有効性と問題点を探ります。

日 時 :    2010年11月6日(土)14:00-16:00

場 所 :    アスト津 4階 会議室3

発表者:   山西 敏博 氏 (日生学園第一高等学校) 

テーマ :   MICROからMACROへ 「中高大の授業ですぐに使える【ENIE】-『 4コママンガ』から『英字新聞』まで-」 
発表要旨:  「中高大の授業で すぐに使える【ENIE】」という、時事英語に関する実践発表です。『4コママンガ』から『英字新聞』まで幅広く活用をすることにより、大学は元より、中学・高校の授業でも実践できる方法を紹介します。

日 時 :   2010年7月3日(土)14:00-16:00

場 所 :   アスト津 4階 会議室2

発表者:   森 雅也 氏 (松阪市立嬉野中学校、三重大学大学院M2内地留学)

テーマ :   「会話練習ノートの活用における実践的 コミュニケーション能力の育成」

日 時 :   2010年5月8日(土) 14:00-16:00

場 所 :   アスト津 5階 研修室 C

発表者:   近藤 泰城 氏 (三重県立桑名高等学校)

テーマ :   「『天使にラブソングを2』を使った授業実践」

日 時 :   2010年2月27日(土) 14:00-16:00

場 所 :   アスト津 4階 会議室 3
発表者:   杉本 吾郎 氏 (三重県立四日市南高校)
テーマ :    「心に響けば、行動が伴う!」


日 時 :   2009年12月19日(土)14:00-16:00
場 所 :   アスト津、5階 ギャラリー2
講演者 :   Dr. Ignasi Navarro i Ferrando (Associate Professor, University of Jaume  I, Spain)
テーマ :   English Teaching at the University of Jaume I and in Spain in General

日 時 :   2009年10月17日(土)14:00-16:00
場 所 :   三重大学教育学部棟3F「遠隔授業教室」 
講演者 :   ジョージ・ショルツ氏 (在ジャカルタ米国大使館) 
テーマ :   「Shaping the Way We Teach English」(英語教授法概論) 

日 時 :   2009年9月26日(土) 14:00-16:00
場 所 :   アスト津5階  研修室 C
発表者 :   Mr. Stephen James Clarke(名古屋外国語大学非常勤講師)
テーマ :   「Teaching a process approach to writing」

日 時 :   2009年7月25日 14:00-16:00
場 所 :   アスト津、5階 ギャラリー2
発表者 :   城野 博志 氏  (三重県立四日市南高等学校 教諭)
テーマ :   「10分間多読における情意と認知の関係」

日 時 :   平成21年5月30日 14:00-16:00
場 所 :   アスト津、5階 研修室 C
発表者 :   Mr. Kevin Blay (三重大学教育学部附属中学校 非常勤講師)
テーマ :   "Going Beyond: Surpassing MEXT Goals. gestures used to foster language learning in shorter more frequent classes"

日 時 :   2009年3月21日(土) 14:00 -16:00 
場 所 :   アスト津 会議室3
発表者 :   藤田 賢 氏 (三重県立飯野高等学校英語コミュニケーション科 教諭) 
テーマ :   「日本人高校生における英文読解のコンポーネントスキルに関する考察②」

日 時 :   2009年1月31日(土) 14:00 -16:00 
場 所 :   三重大学教育学部棟1号館3階「英語科第2演習室」
発表者 :   早瀬 光秋 氏(三重大学教育学部 教授) 
テーマ :   「Teaching English through English (TETE)」

日 時 :   2008年11月8日(土) 14:00 -16:00 
場 所 :   アスト津 4階 第二会議室 
発表者 :   中川 綾 氏 (三重県立四日市南高等学校 教諭)
テーマ :   「モチベーション ~生徒が学びたいと感じるしかけ~」

日 時:    2008年9月13日(土) 14:00-16:00

場 所:     アスト津 4階, 会議室 3

発表者:    李 遠方 氏(Mr. Lee Yuangfang)(中国河南師範大学外国語学部 助教授)

題 目:     「The Present English Education in China」

日 時 :    2008年7月26日(土) 14:00 -16:00
場 所 :    アスト津 研修室C 
発表者:    藤田 賢 氏  (三重県立飯野高等学校 教諭)

題 目:    「日本人高校生の多読が読解力・動機に及ぼす影響~10分間読みによる初期効果の検証~」

日 時 :    2008年2月9日(土) 14:00 -16:00
場 所 :    アスト津 研修室C
発表 1:    林 敬泰 氏 (三重大学教育学部付属中学校 教諭)
         「ハリーポッター5(不死鳥の騎士団)から考察する英国とフィンランドの教育改革」
発表 2:    平山 欣孝 氏 (三重県立久居高等学校 教諭)
         「高い英語力と賢い市民を育成するために、フィンランド・デンマークなどから学ぶこと」

日 時 :    2007年12月8日(土) 14:00 -16:00
場 所 :    三重大学教育学部LL教室(共通教育1号棟3F)
発表者:     中西 聖 氏 (四日市市立教育センター 研究・研修室特別研修員)
題 目:     「これからの小学校段階における外国語活動について考える」

第37回 中部地区英語教育学会 三重大会
2007年 6月23日(土)・24日(日)
     (1)自由研究発表78件(2件キャンセル)
     (2)発表総数101件、発表者総数141人
     (3)参加票提出者270名
     (4)アルバイト学生を含む総参加者約350名
     (5)シンポジューム参加者約220名、
     (6)全体懇親会参加者115名
     (7)展示業社15社
     (8)24日(日)津駅直通バス利用者50名

日時:    2007年 2月17日(土) 15:00~16:50
場所:    アスト津5階 研修室 C 
講演者:   Mr. Brian James Mahoney(亀山市小学校英語 講師)
題目:    「Young learners and ESL:To discover, think and connect through creative activity」

日時:    2006年 12月16日(土) 14:00~16:00
場所:    アスト津5階 研修室 C 
講演者:   中浜 和子 氏(鈴鹿市立長太小学校 教諭)
題目:    「ひろくせかいにこころをひらいて~小学校英語活動の試み~

日時:       2006年 8月19日(土)14:00-16:00
場所:       アスト津 4階 和室
講演者:      山中 純子 氏(トライデント外国語専門学校 主任講師)
題目:       多読(FVR)で何が変わるか。-生徒が「英語を使う」とき- PDF

日時:       2006年 6月3日(土)14:00-16:00
場所:       アスト津 5階 研修室 C
発表者:     北村 英子氏(松阪高校 教諭)
題目:    (第17回「英検」研究助成)「音読筆写時間と高校生の英語能力の関係」
                 (発表要旨に関しては英検のサイトをご覧ください。)

日時:       2006年 3月 4日(土) 14:00-16:00
場所:       アスト津 5階 研修室 C
発表者:     Mr. Edgardo Adolfo Mendez (ベネズエラ国 英語教師)
題目:       「ベネズエラの英語教育

日時:      2006年 1月 7日(土) 14:00-16:00
場所:      アスト津 5階 研修室 C
発表者:     藤田 賢氏 (三重県立飯野高等学校英語コミュニケーション科 教諭)
題目:       「日本人高校生における英文読解のコンポーネントスキルに関する考察①」

日時:   2005年12月10日(土) 14:00-16:00
場所:   アスト津 4階 会議室 1
講演者:  青木 昭六氏(愛知学院大学大学客員教授、兵庫教育大学名誉教授、元全国英語教育学会会長)
題目:   「コミュニケーション能力を育成するための発問のあり方」

日時:   2005年10月15日(土) 14:00-16:00
場所:   アスト津 5階 「研修室 C」
発表者:  木村 麻衣子氏(武庫川女子大学 専任講師)
題目:   「韓日英語教育比較」

日時:   2005年9月10日(土) 14:00-16:00
場所:   アスト津 5階 「研修室 C」
発表者:  堂東 由香氏(三重大学 非常勤講師)
題目:   「How Does the MA TESL Program at Central Missouri State University Influence My Teaching in Japan?」

日時:   2005年7月16日(土) 14:00-16:00
場所:   アスト津 ミーティングルーム No.3 
発表者:  近藤 泰城氏(三重県立桑名高等学校 教諭)
題目:   「三重県立川越高等学校におけるセルハイ」

日時:   2005年5月14日(土) 14:00-16:00
場所:   アスト津 ミーティング・ルーム No.3
発表者:  川本 英喜氏(三重県立松阪高等学校 教諭)
題目:   「Oral Reading by Learners and Its Effect on Reading Ability」

日時:   2005年4月2日(土) 14:00-16:00 
場所:   アスト津 交流スペース7,8 
発表者:  横田 秀樹氏(三重県立四日市高等学校 教諭)
題目:   「文法習得における機能範疇の役割」

日時:   2005年3月5日(土) 14:00-16:00
場所:   アスト津 ミーティング・ルーム No3と4 
発表者:  林 敬泰氏(松阪市立殿町中学校 教諭)
題目:   「イギリスの教育改革と英語教育の現状~Communicative Language Teaching~」

日時:   2005年 2月26日(土) 14:00-16:00
場所:   三重大学共通教育1号棟3階LL教室 
発表者:  児玉 玲子氏(皇學館大学 教授)
題目:   「e-learningによる英語のgrammatical competence養成学習カリキュラム」JPEG1 JPEG2

 

日時:   2004年12月18日(土) 14:00-16:00
場所:   三重大学共通教育1号棟3階LL教室 
発表者:  早瀬 光秋氏(三重大学 教授)
題目:  「Using English as a Second Language in Japan」PPT

日時:   2004年11月13日(土)  14:00 ~ 16:00
場所:   アスト津 3階 ミーティングルーム No.2
発表者:  城野 博志氏(三重県立川越高等学校)
題目:  「外発的動機づけを見直す=動機構造の記述的アプローチ」

日時:   2004年10月2日(土)  14:00 ~ 16:00
場所:   アスト津 3階 ミーティングルーム Nos. 1 and 2
発表者:  豊住 誠氏(皇學館大学 助教授)
題目:  「Task-Based Learning ----- 考え方と進め方」

日時:   2004年9月11日(土)  14:00 ~ 16:00
場所:   アスト津 3階 ミーティングルーム No.3
発表者:  藤田 賢氏(三重県立飯野高等学校英語コミュニケーション科)
題目:  「2つのcompensation modelから見た第二言語読解過程の考察」

日時:   2004年7月24日(土)  14:00 ~ 16:00
場所:   アスト津 3階 ミーティングルーム No.1と2
発表者:  川村 一代氏 (関西外国語大学)
題目:  「タスクタイプが第二言語の発達に与える影響」 

日時:   2004年6月12日(土)  14:00 ~ 16:00
場所:   アスト津 3階 ミーティングルーム No.3と4
発表者:  荒尾 浩子氏 (三重大学 助教授)
題目:  「動機発達におけるロールモデルの効果」

日時:     2004年4月17日(土)  14:00  ~
場所:    アスト津 3階 ミーティングルーム No.2
発表者:   木戸口 英樹 氏 (三重県立飯野高等学校)
題目:    「第二言語習得の臨界期を帰国子女のデータから考察する」 

 

日時:  2003年12月20日(土)  14:00 ~ 
場所:  アスト津 3階 ミーティングルーム No.1
講演者:  藤田 研裕氏 (三重県立いなべ総合学園高校 教頭)

題目:   「 TO A MORE POWERFUL VOCABULARY 」

三重英語授業研究第11回勉強会・中部地区英語教育学会三重支部11月例会・EH研究会三重大会
―3つの研究会共同開催―

日時: 2003年11月15日(土)
場所: 三重県立四日市高校・多目的ホール
プログラム:
9:30 ~        受付
10:00 ~ 10:05 開会行事 
10:05 ~ 11:20 講座1 「アクション・リサーチ実施へのきっかけ」 三 上 明 洋氏 (鈴鹿工業高等専門学校) 
11:30 ~ 12:45 講座2 「外国語習得と生きる力」 谷 口 雅 英氏 (大垣農業高校) 
12:45 ~ 13:45 昼食 
13:45 ~ 14:15 実践発表「「私と音読―英語ペラペラになりたい子どもたち」 島 藤 江 身 子氏(志摩町立和具中学校) 
14:15 ~ 14:25 長勝彦先生からのコメント 
14:35 ~ 17:30 講座3 「授業を観る眼を高めるには」 長 勝 彦氏(日本女子大学) 
17:30 ~ 17:40 閉会行事 

日時:    2003年 6月7日(土)14:00 ~
場所:    アスト津 3階 ミーティングルーム No.4
発表者:  黒崎 純子氏 (ユマニテク医療専門学校・鈴鹿国際大学)    
題目:   「 A Layman's Perspective on Foreign Language Learning 」
      「 私の英語独習---試行錯誤の日々 」

日時:  2003年 3月29日(土)14:00 ~ 
場所:  アスト津 3階 ミーティングルーム No.2
発表者: 市川 亮子氏 (三重県立四日市商業高等学校)
題目: 「Communication Strategies and How to Teach them to Japanese High School Students」PDF

 

日時: 2002年 11月30日(土)13:30 ~ 
場所: アスト津 3階 ミーティングルーム No.1と2
発表者: 三上 明洋氏(鈴鹿工業高等専門学校)
テーマ: 「アクション・リサーチの理論と実践」

日時:  2002年 10月19日(土)14:00 ~

場所:  三重大学教育学部LL教室(共通教育1号棟3F)

発表者: 横田 秀樹 (三重県立四日市高等学校)

題目:  「やさしい生成文法解説とその第二言語習得への応用」

日時:  2002年 7月13日(土)14:00 ~ 
場所:  アスト津 3階 ミーティングルーム No.3と4
発表者: Mr. Shafizul Bin Mohamad(マレーシア国 言語教師)
テーマ: 「マレーシアの英語教育」

日時:2002年 5月 25日 (土) 14:00 ~
場所:三重大学教育学部LL教室(共通教育1号棟3F) 
講演者:鷹巣 雅英氏、山田 幸子氏(鈴鹿市立長太小学校)
    Ms. Editha KIbe 、Ms. Helen Watanabe 
講演題目:「小学校における英語教育実践」

日時:  2002年 4月6日(土)14:00 ~ 
場所:  アスト津 3階 ミーティングルーム No.3と4
発表者: Ms. Jazmin Gyselle Perez Jimenez(パラグアイ国小学校英語教師)
テーマ: 「The Teaching-Learning Process of English Language with giant steps through Paraguay」

日時:    2002年 2月16日(土)14:00 ~ 

場所:    三重大学教育学部英語科専修教室(共通教育1号棟4F)

発表者:  倉田 紀子氏 (三重県立久居高等学校, 三重大学大学院)

テーマ:   「高校英語授業で文化をどのように教えるか」

日時:    2001年 12月15日(土)14:00 ~ 

場所:    三重大学教育学部英語科専修教室(共通教育1号棟4F)

発表者:   三上 明洋氏 (鈴鹿工業高等専門学校)

テーマ:   「英語writing指導について」

日時:    2001年11月17日(土)14:00 ~ 17:00

場所:    三重大学教育学部英語専修教室(共通教育1号棟4F) 

発表1:   北村英子氏    「ASPECTS OF FOREIGN LANGUAGE VOCABULARY ACQUISITION」

発表2:   吉村真理子氏   「A Communicative Approach to Medical Terminology Building」

発表3:   Mr. Mao Qicheng  「A STUDY OF TEACHING MATERIALS AND METHODS THROUGH A COMPARISON OF

                  CHINESE AND JAPANSE ENGLISH TEXTBOOKS」

 

日時:    2001年10月13日(土)14:00‐16:00 

場所:    アスト津ミーティングルーム

講演者:  若松孝慈氏 三重大学名誉教授、愛知産業大学短期大学教授

テーマ:  『グローバル・エイジにおける理解と誤解』 

共催:    津ワイズメンズクラブ

 

日時:    2001年8月18日(土)14:00より   

場所:    三重大学教育学部LL教室(共通教育1号棟3F) 

研究発表1

題目:    「ポライトネスと英語教育」

発表者:  加藤 和彦氏 (三重大学大学院)  

研究発表2

題目:   「皮肉と『評価仮説』」-Irony and“Evaluation Hypothesis”-

発表者:  三輪 卓生氏 (三重大学大学院)  

             

日時:2001年5月12日(土)14:00より   

場所: 三重大学教育学部LL教室(共通教育1号棟3F) 

研究発表題目:「第2言語習得研究から英語教育への応用 - 生成文法に基づく疑問文の分析から -」

発表者: 横田 秀樹氏 (三重県立桑名西高校 教諭)

 

日時:2001年3月24日(土)14:00より   

場所: 三重大学教育学部LL教室(共通教育1号棟3F) 

研究発表題目:「話せるようになるためのスピーキング指導 - 哲学と体験と成長 -」

発表者: 川村 一代氏  (関西外国語大学)

 

日時:2001年2月10日(土)14:00より              

場所: 三重大学教育学部LL教室(共通教育1号棟3F)   

研究発表題目:「実験研究における易しい統計処理の方法について」 

発表者: 平林 健治氏 (愛知県立新川高校 教諭) 

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日時:2000年12月23日(土)14:00より              

場所: 三重大学教育学部LL教室(共通教育1号棟3F)   

研究発表題目:「コンピューターを活用した英語授業・指導の研究」

発表者: 平井 正人氏 (菰野中学校 教諭) 

 

日時:2000年11月11日(土)14:00より

場所: 三重大学教育学部LL教室(共通教育1号棟3F)

研究発表題目:総合的な学習について

発表者: 若松 孝慈氏  (三重大学教育学部 教授)

 

日時:2000年8月26日(土)14:00より              

場所: 三重大学教育学部LL教室(共通教育1号棟3F)   

研究発表題目: 児童英語教育

発表者: 福智 佳代子氏  (天王寺幼稚園) 

 

日時:2000年7月15日(土)14:00より              

場所: 三重大学教育学部LL教室(共通教育1号棟3F)   

研究発表題目: インタラクティブな語彙指導

- Vocabulary from textbooks and vocabulary for communication -

発表者: 中村 智宏氏 (三重県立飯野高校 教諭) 

日時:2000年5月20日(土) 14:00より                

場所: 三重大学教育学部LL教室(共通教育1号棟3F)   

研究発表題目: インターネット英語教材研究

発表者:  インターネット英語教材研究会   

早瀬 光秋氏(三重大学教授)、近藤泰城氏(三重県立川越高等学校)、

中川祥治氏(三重県桑名市立陵成中学校)、平林健治氏(愛知県立新

川高等学校)、林敬泰氏(三重県松阪市立中部中学校)、三上明洋氏

(鈴鹿工業高等専門学校)、横田秀樹氏(三重県立桑名西高等学校) 
     

日時: 2000年4月8日(土) 14:00より                

場所: 三重大学教育学部LL教室(共通教育1号棟3F)   

研究発表題目: Motivation

発表者:  橋本 順武 氏  (三重県立松阪高校 教諭)

日時: 2000年2月12日(土) 14:00より                

場所: 三重大学教育学部LL教室(共通教育1号棟3F)   

研究発表題目: "Spiegelman's Art" 

発表者:  Mr. Rudolf Ammann 氏 三重大学教育学部、外国人講師

日時: 1999年12月27日(月)

研究発表題目:"Ploblems and Improvements of Team Teaching" 

発表者: 岡田 浩明氏  (三重県立四日市高校) 

   

日時: 1999年11月27日(土) 14:00より

会場: 三重大学教育学部LL教室(共通教育1号棟3F)

研究発表題目: 「社会言語学とその英語教育への応用」
         - Differences in language use caused by social factors -  
発表者: 三輪 卓生氏 (三重大学大学院 英語教育専攻)  

 

日時: 1999年10月16日(土) 14:00ー16:00  

会場: 三重大学教育学部LL教室(共通教育1号棟3F)

研究発表題目:「普遍文法と第2言語習得研究」

発表者:  横田秀樹氏  (桑名西高等学校、教諭) 

日時: 1999年9月11日(土) 14:00より        
会場: 皇學館大学社会福祉学部(名張キャンパス)  3号棟3階 語学演習室       
研究発表題目: 「Computerを使った実践授業」                
発表者: 児玉玲子氏  (皇學館大学)

日時: 1999年7月24日(土) 14:00ー16:00  

会場: 三重大学教育学部LL教室(共通教育1号棟3F)

研究発表題目:「コミュニケーション方略の認知モデル:基礎的なコミュニケーション方略のための言語材料の提案」

発表者: 木戸口英樹氏  (松阪工業高等学校、教諭) 

日時: 1999年6月19日(土) 14:00ー16:00  

会場: 三重大学教育学部LL教室(共通教育1号棟3F)

研究発表題目: 「中学校外国語科新学習指導要領をめぐって 」

発表者: 学習指導要領作成協力者  中川 祥治氏  (桑名市立成徳中学校、教諭)  


日時: 1999年5月1日(土) 14:00ー16:00

会場: 三重大学教育学部LL教室(共通教育1号棟3F)

研究発表題目:「インターネットを活用した英語学習 」

研究発表者:西川 俊朗氏 (飯南高等学校、教諭)
        早瀬 光秋氏 (三重大学、教授)


日時: 1999年3月13日(土) 14:00ー16:00
研究発表題目:「英語の4技能を高める電子メールによる海外交流の授業 」
研究発表者:近藤 泰城氏  (川越高等学校、教諭)日時: 1999年1月30日(土) 14:00ー16:00

研究発表題目:「神戸高校におけるティーム・ティーチングを振り返って」
研究発表者:横山浩一氏  (神戸高等学校、教諭)

 

日時: 1998年12月12日(土) 14:00ー16:00
研究発表題目:「リーディングからライティング及びスピーキングにつなげる指導のあり方」
研究発表者:西川俊朗氏  (名張西高等学校、教諭)


日時: 1998年9月12日(土) 14:00ー16:00
研究発表題目:「インターネットの英語教育への貢献」
研究発表者:林 敬泰氏  (松阪市立中部中学校、教諭)

日時: 1998年7月25日(土) 14:00ー16:00
研究発表題目:「英語教育における電子メールとホームページの活用」
研究発表者:早瀬 光秋氏  (三重大学教育学部、助教授)


日時: 1998年5月16日(土) 14:00ー16:00
研究発表題目:「異文化接触と英語教育」
研究発表者:中瀬 直樹氏  (松阪市立久保中学校、教諭)


日時: 1998年3月28日(土) 14:00ー16:00
研究発表題目:「ディベートとインターネットを活用した英語授業」
研究発表者:横田 秀樹氏  (桑名西高等学校、教諭)

 

日時: 1998年2月7日(土) 14:00ー16:00
研究発表題目:「多肢選択型クローズテストの妥当性」
研究発表者:島田 勝正氏  (桃山学院大学、助教授)

 

日時: 1997年11月22日(土) 14:00ー16:00
研究発表題目:「英語授業におけるタスクの利用」(WHY USE TASK?)
研究発表者:ジェーン・R・オザニッチ氏 (三重大学教育学部、外国人教師)


日時: 1997年5月31日(土) 14:00ー16:00
研究発表:「異文化理解教育をすすめるにあたって:言語や文化の違いに着目して」
研究発表者:中瀬直樹氏  (松阪市立久保中学校教諭)

 

日時: 1996年9月21日(土) 14:00ー16:00
研究発表題目:Use of Computers in English Education in Australia
発表者:早瀬光秋氏 (三重大学教育学部、助教授)

 

日時: 1996年2月3日(土) 午後2:00ー4:00
第一研究発表:「I.Q.と外国語習得能力との相関」
第一究発表者:木戸口英樹氏(松阪工業高校,教諭)

第二研究発表:「TEAM-TEACHING IN ENGLISH CLASSES」
第二研究発表者:Ms. Lucrece Jodhan (伊勢市教育委員会,英語指導助手)

日時: 1986年10月18日(土) 
研究発表題目:中高連携について皆で討論

日時: 1986年7月19日(土) 
研究発表題目:中部地区英語教育学会(山梨)大会の報告
発表者:牛田敏雄氏

 

日時: 1986年6月14日(土) 
研究発表題目:教育機器、特にLLの効果について
発表者:片山 氏

 

日時: 1986年5月11日(日) 
研究発表題目:本年度の総会と講演-一人一人を生かす英語教育
発表者:宮崎彰男氏

 

日時: 1985年5月25日(土) 
研究発表題目:三重大会に向けての実行委員会

 

日時: 1983年8月30日(火) 
研究発表題目:Extra curricular actives in America
発表者:Tracey Anne Steinmetz

 

日時: 1983年3月28日(月) 
研究発表題目:基本動詞について
発表者:細川稔氏日時: 1983年2月26日(土) 
研究発表題目:Functionally Based Approaches to language Teaching
発表者:若松孝慈氏

 

日時: 1983年1月29日(土) 
研究発表題目:イギリス事情
発表者:若松孝慈氏

 

日時: 1982年5月22日(土) 
研究発表題目:中学英語ここまでやれる
発表者:牛田敏雄氏

 

日時: 1982年6月26日(土) 
研究発表題目:最近英語教育について思うこと
発表者:坂倉満氏

 

日時: 1982年3月27日(土) 
研究発表題目:トランスレーションの問題
発表者:若松孝慈氏

 

日時: 1981年12月28日(月) 
研究発表題目:Reading Comprehension
発表者:青木昭六氏

 

日時: 1981年11月23日(祭日) 
研究発表題目:総会と講演(The new imperative)と英語Ⅰの指導をどうすすめるか
発表者:青木昭六氏、牛田敏雄氏

 

日時: 1981年11月7日(土) 
研究発表題目:海外の教育事情について
発表者:坂倉満氏

日時: 1981年3月28日(土) 
研究発表題目:アンケート作成
 

日時: 1981年2月14日(土) 
研究発表題目:富山大会に向けて皆で討議
 

日時: 1981年1月17日(土) 
研究発表題目:Faster Readingを妨げるもの
発表者:細川稔氏

日時: 1980年12月28日(日) 
研究発表題目:英語雑感
発表者:宇佐美覚子氏

日時: 1980年11月16日(日) 
研究発表題目:和製英語の氾濫
発表者:西川洋子氏

日時: 1980年1月26日(土) 
研究発表題目:英語テストの比較研究
発表者:中西哲彦氏

日時: 1979年12月28日(金) 
研究発表題目:James.W Neyによる外国語教授法
発表者:北浦昭徳氏

日時: 1979年10月28日(日) 
研究発表題目:Summer Course in England
発表者:岡本裕子氏

日時: 1979年9月22日(土) 
研究発表題目:弱点診断による学習の個別化
発表者:高畑典子氏

日時: 1979年7月28日(土) 
研究発表題目:一学期の反省と輪読(担当、牛田)
 

日時: 1979年6月23日(土) 
研究発表題目:誤答分析について
発表者:一見靖子氏

日時: 1979年5月26日(土) 
研究発表題目:英語の品詞分類について
発表者:北浦昭徳氏

日時: 1979年4月28日(土) 
研究発表題目:石薬師高校新入生の英語学力の実態
発表者:牛田敏雄氏

日時: 1979年3月31日(土) 
研究発表題目:輪読の年間計画作成
 

日時: 1979年2月24日(土) 
研究発表題目:指導過程と結果処理
発表者:古市憲一氏

日時: 1979年1月27日(土) 
研究発表題目:和文英訳における誤答分析結果と指導法への反省点
発表者:西川洋子氏

日時: 1976年2月7日(土) 
研究発表題目:LL授業の公開(港中学校)
発表者:佐藤正男氏

日時: 1970年12月28日(日) 
研究発表題目:小集団に於ける英語学習

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